愛知工業大学 就職ノート2018
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COLUMNCOLUMNCOLUMNブラック企業の見分け方 日本には約380万社もの企業が存在していますが、全ての企業に監視の目が行きわたっていないというのが現状です。希望する会社がブラック企業ではないかは、まずは自分で見極めることが大切です。偏った情報を鵜呑みにしない 近年ではWEB上で誰でも情報発信できることもあり、信憑性がはっきりしない情報まで鵜呑みにして自分自身の選択肢を狭めてしまうケースが見られます。特にインターネットの「口コミ」や「掲示板」のような、発信者の主観で記された情報や匿名性のある情報には、非常に注意をする必要があります。 「自分がその会社に合いそうか」を判断するには、自分自身で確かめるしか方法はありません。会社説明会や面接の場に直接足を運んで、その会社で実際に働いている社員の様子や雰囲気を感じ取ることは、より望ましいマッチングを実現させていくための最も有効な情報収集の手段であるということを、ぜひ、理解してください。 上記のポイントはあくまでも「傾向」ですが、「あまりにうまい話」や「物事の捉え方や考え方に偏りを感じる話」は、自分なりに実態を調べてみることが大切です。悩む場合は、社会人としての経験が豊富なキャリアセンターのスタッフに相談をするなどして、冷静に見極めるようにしましょう。 万が一、ブラック企業に入社をしてしまった場合は、自分だけで抱え込んで心身に支障をきたす前に、周りに相談することが大切です。●人物像や基礎的な能力などをきちんと確認することなく、簡単に「内定」を出す●「感動」「夢」などといった言葉を頻繁に用い、業務内容を具体的に説明しない●「若手も大活躍」「すぐに責任のある仕事ができる」といったことを必要以上に強調する●「どんな会社でも働くことは大変・・・」など、やたらと「社会の厳しさ」を訴えかける●一般的な水準に比べて、明らかに給料が高い(または安い)いわゆる「ブラック企業」によくみられる傾向インターネットなどから得られる、いわゆる「口コミ」の情報について…「A社」って、体力的にとてもきつくて大変だってうわさだよ…一口に「体力的に大変…」といっても、どの程度なら大変なのかその人自身の体力の程度によって変わってくるはずその情報をそのまま鵜呑みにして、何らかの判断をするのはNG!会社説明会や面接などで、社員の様子を観察する、実際に話を聞いていく…など、自分自身で得た情報から、自分自身の価値観・感覚と照らし合わせて判断すべき!専門性は必要か 大学院生の場合は採用後の職種(開発・研究など)的に研究してきた分野の「専門性」や「後輩指導を通じて身につけたもの」などを求められることが多いですが、学部生の場合は一部の企業や職種を除き、専門性より学ぶ中で身につけた「物事への取り組み方」や「経験をどのように仕事へ活かせるか」を求められます。 そのため、興味がある業界や企業が研究活動の内容を直接活かせないと感じても、諦めずに業界企業研究を行ってみましょう。 企業の中には工学部出身の人事担当者や営業スタッフがいたり、経営学部出身のエンジニアや施工管理担当がいるなど、様々な人が広い分野で活躍しています。52基礎編 Section 1基礎編 Section 2基礎編 Section 3基礎編 Section 4基礎編 Section 5実践編 Section 1実践編 Section 2実践編 Section 3実践編 Section 4

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