愛知工業大学 就職ノート2018
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「学生生活で力を入れたこと」 上手にポイントを伝えられていない例 大学のゼミで取り組んでいるロボットコンテストに積極的に参加しました。 参加したコンテストは、①二足歩行のロボットで相手のロボットと格闘をして、相手のロボットを倒したら勝利というもので、自分のロボットを二足で安定して歩行させるのも簡単ではありませんが、相手の体勢を素早く崩すためにどうしたらよいのか、②いろいろと悩み、②様々な試行錯誤を繰り返してきました。その結果、準決勝では惜しくも破れてしまいましたが、③ベスト4という成績を収めることができ、④頑張ってよかったと思いました。学生生活で力を入れたことのポイントを押さえられていない事例〈1〉①コンテストの内容に関する説明になっており、人物像のアピールになっていません。「それに取り組んだ動機やきっかけ」「その取り組みの中で自分なり工夫したこと」など、自分らしさが見える側面からまとめていきましょう。②「いろいろと」「様々な」では、書き手のことを知らない採用担当者には具体的に何なのかが全く理解できません。「悩んだり、試行錯誤をしていった中で、それをどのように乗り越えたのか」は自分らしさを表しやすい部分ですので、具体的に記述しましょう。③よほど専門性が高いか応募先の会社ですぐに活かせるものでなければ、結果自体を高く評価されることはありません。大切なのは取り組みの結果ではなくプロセスです。①②のアドバイスに示した点がアピールの中心になるようにまとめていきましょう。④取り組みによる「自分自身の変化・成長」が示されておらず、単なる「思い出話」のようになってしまっています。それに取り組んだことによって「学んだこと」「身についたこと」「気付いたこと」などを具体的に示しましょう。 大学時代に力を入れたことは、現在も続けている②接客業の①バイトです。 ②お店には、多くのお客様が来られますが、私は、常にお客様に合わせた接客をするように心がけています。そして、③現在はリーダーとして、全員のシフトを管理したり、作業の指示をしたり、お店のイベントなどを率先して考えたりしています。④他のバイトでは経験できないことをさせてもらっているので、日々成長できているのではないかと思います。学生生活で力を入れたことのポイントを押さえられていない事例〈2〉①「バイト」は、いわゆる「学生言葉」といわれるもののひとつで、軽い印象を与えてしまいます。きちんと「アルバイト」と書きましょう。(「学生言葉」については、58ページで詳しく説明しています)②具体的にどのような仕事内容なのかが示されておらず、読み手にはイメージができません。詳細に説明する必要はありませんが、「レストランでの接客のアルバイト」…などのように、どのような場面なのかを示すだけも、具体性が高まります。③読み手は、アルバイトリーダーになったという実績を評価するのではなく、「どのような行動や取り組みをしたことが認められて、リーダーとしての仕事を任されるようになったのか」「リーダーとして周りのメンバーから信頼を得るために工夫していること」などから見えてくる人物像を評価します。取り組みのプロセスや、その人自身の強みの活かし方などを具体的に示しましょう。④ここも、具体的に示されていないので、読み手にはイメージができません。「他のアルバイトでは経験できないこととは何か」「どのような面で、どのように日々成長できているのか」を具体的に示しましょう。79Section 2応募書類で自己アピール

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