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AIT Interview[学長編]
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もの壊しが得意だった子供時代
--- 学長、今日はよろしくお願いします。
早速ですが、学長は工学博士ですが、どうして理工系に進まれたんですか?
ちっちゃい時から、ものを壊すのが好きだったんです。(笑)どうやって動くんだろうと仕組みを確かめたくて、目覚まし時計を分解したり、おもちゃの裏蓋を開いてみるんですが、元に戻せなくなることもしょっちゅうでした(笑)。とにかく、手を使って何かをいじるのが好きだったんです。

自分でもおもちゃを作ってましたね。木の枝にゴムをつけて動かすとか、自分達で工夫して遊びを作り出すんです。そういうときはちっちゃくても自分でナイフを使ってやってましたね。電池を使い始めると更に面白くなって、モーターを動かしたり.....。こういう遊びの部分から理工系に興味が広がったんでしょう。そしてだんだん電気に近づいていったのかな。やはり興味のあることは自分からどんどんやっていくんですね。

でも今のおもちゃはICなどが使われていて、肝心な部分がブラックボックス化していますから、子供たちにとっては壊す楽しみがないですね。(笑)
--- 中学時代は理科がお好きだったのですか?
理科というより、数学が得意でしたね。で、数学的な理論が物理の現象にどうつながっていくのかな?という観点から、物理の実験も好きでした。どちらかといえば文系の科目、英語、国語、社会は苦手でしたね。特に古文・漢文はチンプンカンプンに近かったかな。(笑)
[学長]後藤 泰之
これからのものづくり企業で、求められる人材とは
--- ところで、愛工大は文系理系の枠を超えた大学ということですが、
これについて簡単に説明していただけますか。
うちは何といっても工科系を主としている大学で、『ものづくり』を柱にしているわけです。それに文系の情報に関する専攻などをプラスして、工科系の総合大学を目指しています。だから、単に理系と文系がありますよと標榜しているのではなく、あくまでも芯は『ものづくり』なんです。
--- 中部地方はとくに世界に誇る技術があり、『ものづくり』が盛んな地域として注目を集めていますね。
愛工大の卒業生は中部地方で活躍されている方が多いんでしょうね。
当然この地域で技術者として活躍している人も多いし、地元だけでなく全国的に散らばってもいますよ。愛工大の同窓会は全国各エリアに支部があります。たくさんの卒業生が就職している企業もあり、そういうところは企業の中で支部を作っています。同窓会のネットワークのつながりは非常に強く、卒業しても技術者同士の交流が非常に緊密です。就職情報などの面でも、同窓会のネットワークは強力です。
--- 日本の政府は科学技術創造立国という目標を掲げていますね。
そうですね。かつて日本はアジアの中でリーダー的な役割を果たしていましたが、今や中国などで安価な普及品が作られ、低価格品のシェアなどで追い上げられ、追いつかれています。しかし、高性能・高品質という技術力の高い製品を開発する力が、まだアジアの国々にはありません。
そういう状況を考えると、日本がリーダーとして復活するためには科学技術創造立国しかない、それで生きていかざるをえないということです。日本政府としてはそのために4つの重点推進分野を打ち出しています。
  1. 遺伝子の研究などをはじめとした、生命そのものを科学するライフサイエンス
  2. インターネットなどで情報をやりとりする技術やロボット開発など情報通信
  3. 地球温暖化対策やリサイクルシステム、クリーンエネルギーの開発などをおこなう環境問題
  4. ナノメートル(10億分の1メートル)単位でモノをつくったり操作する技術ナノテクノロジーとその材料以上の4分野です。
--- そのうち愛工大が得意とする分野はどれでしょうか?
4つの推進分野のうち、情報通信、環境、ナノテクノロジーの3つです。
--- 世界をリードしていこうとする分野を、愛工大で学べるんですね。これからの企業では、どういう人材が求められているのでしょうか。

現代のように複雑化している情勢では、グローバル化が進む社会で活躍できる人材を育成していかなければなりません。では具体的にどういう人材が求められているかというと、単にものを作る技術が優れているとか、お金勘定が上手だとか、それだけではダメです。

今、優れた業績を上げている企業のトップはみんな共通して高い情報力を持っています。情報力とは、他社に先んじて情報収集ができ、同時に素早く情報解析ができる能力のことです。だから本学としては、たとえば経済的な観念とともに、いろんな情報を的確に掴むという情報収集・分析能力などを備えた技術者や社会人を育成すべきです。そういう意味で、文系理系の枠を超え、『ものづくり』を柱にした総合大学の意義があると思います。
--- 今、インターネットには、たくさんの情報が溢れていますね。
瞬時に情報が溢れている状況です。その中から、ものを作るのに必要な情報を見極めてそれをいかに処理していくか、そういう能力が必要とされています。

そのうえで欠かせないのが、環境への配慮です。単に売れるものを作ればいいのではなく、環境にいかに優しいか、そういったことをふまえた上でのものづくりができるということが大事です。それには豊かな人間性を持ってないと、人への配慮、周りへの配慮ができないと思います。だから豊かな人間性を兼ね備えた技術者の育成が大事です。
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