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院生が教職課程履修生を支援するシステムで奨励賞を受賞

2015.02.05 受賞・表彰

 大学院経営情報科学研究科博士前期課程1年経営情報科学専攻の小西拓也さんが、昨年開催された平成26年度電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会で「画像処理技術を用いた板書時の立ち位置と死角検出手法の提案」について発表し奨励賞を受賞、1月20日、名古屋市内で表彰式が行われました。

 小西さんが研究するのは、教員をめざし教職課程に挑戦する学生を支援するためのシステムで、模擬授業を行う学生たちが、「生徒にとってわかりやすい授業をしているか」、「自分がどのような授業を行っているか」を確認・解析し、問題点を改善していくための助けとなるものです。基礎教育センター 総合教育教室の坂本將暢准教授、情報科学部中條直也学科長と共同開発しました。

 教室後方から模擬授業を撮影すると板書の様子が5分ごとに画像として取得され、黒板を使用するスペースは適切か、見やすいように書かれているか、生徒の方を見て話しているか、また、生徒が板書を書き写すために必要な時間がきちんと取れているかなど、生徒側の視点で自分の授業を振り返ることができます。
 
 自分が直前に板書した位置に重なって立っていると、書き写す生徒の視界の邪魔になっていると判断され画面上で警告されたり、また、黒板前をどのように移動したか、移動の軌跡が5分ごとに色分けされて表示されることで、教室の片側に偏った進行をしていないかどうか、教室全体をまんべんなく意識して授業を行なえているかどうかといった確認もできます。

 実際に模擬授業を行った学生にアンケートを実施した結果、「自分の癖がわかる」、「自分がイメージしている授業とのギャップを知ることができる」などの感想が聞かれました。現在は画像の取得による解析のみのため、アンケートには「音声」も記録し声量や話すスピードなども解析に加えてほしいとの要望があり、小西さんはこれらの要望に応えるため、今後も研究を進めていくと話しています。

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