NEWS詳細

2014年度「AITサイエンス大賞」開催報告

2014.11.11 イベント

開催日:2014年11月8日(土)

高校生のみなさんが日頃取り組んでいる科学研究やものづくりの成果を発表する場として2002年にスタートした「AITサイエンス大賞」。13回目を迎えた今年は、自然科学部門・ものづくり部門あわせて35の研究チームが参加。11月8日(土)本校にて、各校研究チームのステージ発表・パネル展示発表および審査・表彰が行われました。

参加者の皆さんは、到着するとまずはパネル展示会場のAITプラザへ。自分たちのブースを確認した後、パネルや模型など用意した展示品を配置したり、ステージ発表の最終確認をしたりと、各自準備を進めます。開会式が始まる9時半になると、10号館2210講義室へ移動。後藤泰之学長による開会の挨拶の後、いよいよ本番スタートです。

午前の部は各部門に分かれてのステージ発表。「自然科学部門」はそのまま2210講義室で、「ものづくり部門」は1階の2110講義室で、順番にプレゼンテーションを行っていきます。
各チームの持ち時間は5分。限られた時間の中で、活動の動機、過程、考察などをパワーポイントを使いながら説明します。事前にしっかりとリハーサルを行ってきただけあって、各発表者とも落ち着いた様子。時間を大幅に過ぎることなく、予定通りに発表を終えることができました。パワーポイント以外に折りたたみ式の大型パネルを効果的に使ったチーム、ずらりと横に並んだ発表者があえてマイクを使わずに肉声で発表したチームなど、工夫を凝らしたパフォーマンスで印象づけようとする姿も見られました。

午前の部が終わると、参加者たちは学生食堂へ。昼食も早々にAITプラザへ移動し、パネル展示の仕上げに取りかかります。
午後の部、パネル展示発表では、ステージ発表では説明しきれなかった細かなデータや、製作物、実験に使った材料、器具などをブース展示。各チームのブースを審査員が巡回して、研究内容を確認、審査していきます。緊張した面持ちで審査員の訪問を待つ参加者たち。いざ審査員が訪れると、各チームのアピール合戦が始まります。
熱のこもった説明で研究の成果を語る者、審査員の厳しい指摘に答えられず困り顔の者、実験や展示方法のアドバイスを神妙に聞く者など、各ブースの表情は様々。製作物の展示が目立つものづくり部門だけでなく、自然科学部門でも、臭気の強い実験サンプルの展示、イワナとアマゴの液浸標本の展示など、ユニークな展示が見られました。また、ときおり流れる展示品のハンドベルの音が、会場をなごやかな雰囲気にしていました。

審査が終わり、審査員が会場を後にすると、参加者同士が他チームのブースを見学できる参加者相互交流の時間。ステージ発表で興味を持ったブースや、類似テーマを研究している学校のブースを訪れ、熱心に話を聞いたり語り合ったり。ライバルでありながら同じ科学を愛好する者同士、まるで部活動の延長のような楽しい時間を過ごしました。

審査結果発表の時間が近づくと、パネル展示の片付けを終えて10号館2210講義室へ。佐伯平二先生から奨励賞、優秀賞の発表が行われ、優秀賞受賞チームには、自然科学部門審査委員長の正木和明先生、ものづくり部門審査委員長の成田国朝先生から、表彰状・楯・記念品が贈られました。惜しくも選から漏れた発表者には努力賞が授与されました。各発表に対しては、後日各審査員の講評が送られます。表彰の後には閉会式が行われ、森豪エクステンションセンター長の挨拶で幕を閉じました。
理系ブームと言われ、理系の大学や職業を志す若者が増えている昨今、サイエンス大賞の研究テーマもますます幅広くなり、ユニークな発表が増えています。このブームが一時的なものに終わることがないよう、今後も高校生の皆さんを応援していきます。来年も審査員を驚かせるような、独創的でレベルの高い研究・ものづくりに期待しています。

  • 自然科学部門 優秀賞
    岐阜高等学校
    『揖斐川水系支流におけるイワナとアマゴの属間雑種の解析』
    一宮高等学校
    『ホタルの発光について』
    時習館高等学校
    『おいC! うれC! ビタミンC!』
  • ものづくり部門 優秀賞
    一宮高等学校
    『糖類燃料電池の高性能化』
    岡崎高等学校
    『改良型ウィムズハースト式起電機』
    愛知工業大学名電高等学校
    『画像処理によるシャボン玉の検出及びインタラクティブコンテンツの制作』
PAGE
TOP