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2013年度「AITサイエンス大賞」開催報告

2013.11.16 イベント

開催日:2013年11月9日(土)

高校生のみなさんが日頃取り組んでいる科学研究やものづくりの成果を発表する場として2002年にスタートした「AITサイエンス大賞」。12回目を迎えた今年は、自然科学部門・ものづくり部門あわせて38の研究チームが参加。11月9日(土)本校にて、各校研究チームのステージ発表・パネル展示発表および審査・表彰が行われました。

過去最高の参加チームを迎えた今回は、パネル展示会場を従来のAITプラザと1号館のロビーの二カ所に分けることになりました。引率の先生とともに荷物を抱えながら、次々と会場入りする参加者たち。パネル展示の準備を終えると、1開会式が行われる10号館2210講義室へ移動。いよいよ本番スタートです。

午前の部は各研究チームのステージ発表。「自然科学部門」と「ものづくり部門」の2会場に分かれ、順番にプレゼンテーションを行います。「自然科学部門」の発表は18校24テーマ。「ものづくり部門」の発表は11校14テーマ。5テーマ(1テーマは合同発表)に取り組んだ一宮高等学校、4テーマに取り組んだ時習館高等学校など、今年も複数テーマに取り組む高校が数多く見られます。
ステージ発表は、発表時間が5分間しかない中で、活動の動機、過程、考察などをいかにわかりやすく伝えるかがポイントです。たくさんの聴衆や審査員の先生を前に緊張しながらも、活動の成果を伝えようと懸命にプレゼンテーションをする発表者たち。熱のこもった発表には、ひときわ大きな拍手が送られていました。イラストや写真、グラフなどを使い工夫を凝らしたパワーポイントにも、各校の個性があふれていました。

学生食堂での昼食を終えると、午後の部、パネル展示発表がスタート。各校各テーマごとに用意されたブースを利用して、ステージ発表では説明しきれなかった細かなデータや、実験に使った材料や器具などを展示し、審査員の先生方にアピールします。予想外の質問や厳しい指摘にうろたえながらも、頭をフル回転し、必死に言葉を返す発表者たち。実験方法や製作についての貴重なアドバイスに、目を輝かせながら聞き入る姿も見られました。
審査後には、他チームのパネルを見学しあう交流の時間も設けられました。ステージ発表で興味を持ったブースで熱心に話を聞いたり、類似テーマを研究している学校同士で意見や情報交換をしたり。自分たちは思いつかなかった切り口や実験方法、発表方法を参考にしようと、あちこちのブースを回っていました。中には、仲良くなった相手と携帯のメールアドレスを交換する発表者も。発表の緊張感から解放された、楽しい時間を過ごしました。

パネル展示の片付けを終えると、発表者は開会式と同じ10号館2210講義室へ。審査結果の発表です。
今年も「自然科学部門」「ものづくり部門」からそれぞれ優秀賞3テーマ、奨励賞5テーマが選ばれました。名前を呼ばれたチームの代表は壇上で表彰状と楯、記念品を受け取り、記念撮影を行いました。惜しくも選から漏れた発表者には努力賞が授与されました。
今回は星や彗星の観測、再現など、宇宙をテーマにした研究が目立ちました。今回のテーマを継続し追究するチーム。また新たなテーマにチャレンジするチーム。来年はどんな研究発表が見られるのでしょうか。楽しみにしています。

  • 自然科学部門 優秀賞
    岐阜高等学校
    『守れ!ふるさとのカスミサンショウウオV ~保護活動と東海地方の地域個体群間の系統解析~』
    一宮高等学校
    『大気圧プラズマによる樹脂表面の親水化・復疎水化の研究』
    豊田工業高等学校
    『色素増感太陽電池の最適な作製方法の検討~スピンコート法を用いた負極面の作製法に関する研究』
  • ものづくり部門 優秀賞
    向陽高等学校
    『自作赤道儀で星を追う part2』
    時習館高等学校
    『おもり座標自動測定システム』
    一宮高等学校
    『自作ドームによる星空の再現』
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