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「ロボカップジュニア2014 愛工大ノード大会」開催報告

2014.11.14 イベント

開催日:2014年11月1日(土)

自律型ロボットによるゲームを通して、ロボット製作とプログラミングの技術を競い合う世界的なイベント「ロボカップ」。そのジュニア部門のノード大会として、11月1日(土)に「ロボカップジュニア2014愛工大大会」が開催されました。会場は、昨年に引き続き、名古屋市千種区にある「淳和記念館」のオープンラボ。愛工大付属中学、愛工大名電高校の生徒や、ロボット講座、キッズラーニングセンターの受講生ら42チームが集まり、「レスキューチャレンジ」を競いました。

今回は「レスキューA」のプライマリーに21チーム、「レスキューA」のセカンダリーに20チーム、「レスキューB」のセカンダリーに1チームが参加。2回のチャレンジの合計得点で順位を争います。

開会式の後、調整時間を経て競技開始。まずは「レスキューA」から。「レスキューA」は、スタート地点に置かれたロボットが、黒色のテープで示されたラインをトレースし、「ギャップ」「交差点」「障害物」「バンプ」等をクリアしながら2つの部屋を通過、坂道を上った後、3つめの部屋で被災者に見立てた缶を発見・救出する競技です。昨年導入された「交差点」の課題は、ルール変更で難易度がさらにアップ。緑色の目印がなくなり、1回目と2回目のチャレンジで右折・左折のプログラム変更が必要になりました。  序盤は、各チームとも瓦礫に見立てた爪楊枝やレンガなどの障害に苦戦し、進行停止が続出。部屋の通過に成功するチームはなかなか現れません。思い通りにロボットが動かず、がっかりした表情でアリーナを去っていく参加者たち。そんな中、200点越えに成功したのは、プライマリーの「earth」、セカンダリーの「phoenix」の2チーム。大きく差を開けられた他チームは、2回目のチャレンジで奇跡の逆転を目指します。

再調整して臨んだはずの2回目のチャレンジでも、プライマリーの多くのチームが1回目以上に苦戦。調整の失敗か、スタートしてすぐにコースアウトしてしまうロボットも多く見られました。100点を越えたチームはひとつもなく、首位の「earth」もわずか70点止まり。上位は混戦模様になりました。  一方セカンダリーは、多くのチームが1回目を上回る得点を獲得。課題をクリアするたびに満足そうな笑顔が見られます。しかし部屋をノーミスで通過するのはやはり難しそう。各チームとも小さなポイントの積み重ねに終始する中、「meidenいもようかん」が1つめの部屋をクリアして220点を獲得。一気に優勝候補に躍り出ました。首位の「phoenix」は1回目に及ばず140点。果たして順位の行方は...?

「レスキューA」の1回目、2回目の競技の後には「レスキューB」の競技が行われました。参加したのはたった1チームでしたが、この「Team ADVANCE」は、今年ブラジルで行われたロボカップジュニア世界大会で、スーパーチーム部門優勝を果たした強豪。ハイレベルなロボットをひと目見ようと、レスキューAの参加者たちが集まります。  2階建ての迷路の中を巡回しながら、被災者(熱源)を着実に発見していくロボット。発見のたびに、被災者の生存に必要なレスキューキットが自動で落とされる様子は、まるで実際のレスキュー活動のようでとてもリアルです。  しかし今回のアリーナは世界大会以上に難しく設計されていたため、さすがの世界一ロボットも大苦戦。1回目は時間切れ、2回目は迷路から抜け出せなくなり、残念ながらオールクリアはなりませんでした。それでも競技が終わると、高校生の作品とは思えない高度なロボット技術に大きな拍手が送られました。

競技がすべて終わると、表彰式が行われ、1~3位のチームに賞状と記念品が贈られました。  混戦のレスキューAプライマリーは「earth」がそのまま逃げ切り、2年連続の優勝となりました。2位には個人参加の小学生「チーム コウキ」が入賞。愛工大付属中学校から参加の「AIT-JP9」が3位でした。  レスキューAセカンダリーも「phoenix」が逃げ切り優勝。1回目に被災者の持ち上げに成功した「meiden T督」が2位。2回目最高得点の「meidenいもようかん」は3位でした。  今回は全体的にやや低調な結果となりましたが、12月には東海大会が控えています。東海大会への出場権を獲得した、レスキューAプライマリーの上位22チーム、セカンダリーの上位16チーム、レスキューBの「Team ADVANCE」には、ノード大会の反省を活かし、より高得点、好成績を獲得できるよう頑張ってください!

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