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「ロボカップジュニア2013 愛工大ノード大会」開催報告

2013.11.20 イベント

開催日:2013年11月2日(土)

自律型ロボットによるゲームを通して、ロボット製作とプログラミングの技術を競い合う世界的なイベント「ロボカップ」。そのジュニア部門のノード大会として、11月2日(土)に「ロボカップジュニア2013愛工大ノード大会」が開催されました。今年の会場も、昨年にひき続き、「淳和記念館」の1Fオープンラボ。愛工大付属中学、愛工大名電高校の生徒や、ロボット講座、キッズラーニングセンターの受講生ら53チームが集まり、自律型ロボットを使って被災者を救援する能力を競う「レスキューチャレンジ」を競いました。今回は「レスキューA」のプライマリーに25チーム、「レスキューA」のセカンダリーに20チーム、「レスキューB」のセカンダリーに1チームが参加。2回のチャレンジの合計得点で順位を争います。

まずは「レスキューA」のチャレンジから。スタート地点に置かれたロボットが、黒色のテープで示されたラインをトレースし、ラインの切れ目、交差点、障害物、バンプ等をクリアしながら2つの部屋を通過、坂道を上った後、被災者に見立てた缶を発見・救出するという課題です。交差点は今年から導入された新たな課題で、さらに高度な設計とプログラムが必要になりました。

1回目のチャレンジでは、準備不足、経験不足のチームも目立ち、進行停止や序盤でのリタイヤが続出。選手たちの表情も硬く、なかなか笑顔が見られません。1点でも多く得点し、問題点を見つけようと、思い通りに動かないロボットで何度もトライする姿が印象的でした。  1回目を終えてパドックに戻ったチームは、さっそく反省点をふまえてプログラムの見直しにとりかかります。チーム内で改善方法を検討し合う選手たち。中にはセンサーの不具合が発覚し、半田付けをし直すチームも。作業を終えて、他チームのチャレンジを観戦する姿も見られます。

2回目のチャレンジでは、ロボットがノーミスで進んでいく様子が何度も見られるようになりました。得点を大幅に伸ばしたチームも多く、大会もようやく盛り上がってきました。ただ残念なことに、最終課題の被災者救出に成功したチームはゼロ。ほとんどのチームのロボットが救出用の装備を用意しておらず、坂道を上ったところでリタイヤしてしまいました。  そんな中最高得点を挙げたのは、セカンダリーの「meiden TYO」。1回目・2回目ともに245点、合計490点を獲得しての完全優勝でした。プライマリーでは305点を獲得した「EARTH」が優勝しました。

「レスキューB」は、迷路に置かれたロボットが、周囲の様子を検知しながら迷路内を探索し、被災者に見立てた熱源(今回は使い捨てカイロを使用)を発見する競技。決まったルートをトレースするわけではないため、「レスキューA」より高度な設計とプログラムが必要です。今回この競技にチャレンジしたのは「Team ADVANCE」1チーム。2010年の本大会で優勝し、世界大会に進出したこともある三村柚貴くんがキャプテンを務め、安定感のあるチャレンジを披露。アリーナの周りにはレスキューAの参加者たちも集まり、レベルの高さに目を丸くしながら観戦していました。

試合後は、レスキューAプライマリー/セカンダリーの1~3位、レスキューBセカンダリーの1チームに賞状と記念品が贈呈されました。また本大会の出場チームから、レスキューAのプライマリー上位22チーム、セカンダリー上位15チーム、レスキューBの1チームが、12月に開催される東海ブロック大会への出場権を獲得しました。短い準備期間ですが、ロボットのレベルアップに励んで、たくさんのチームが好成績を収められることを願っています。

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