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豊田章一郎名誉会長の記念講演会、本学大学院生らも招かれる

2015.05.18 TOPICS
  • 講演するトヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長(中部産業連盟提供)
  • 講演会の様子。左端に位置するのが本学の大学院生(中部産業連盟提供)

 トヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長の「モノづくり、人づくり」と題する記念講演会に本学機械工学専攻の大学院生30人も招かれました。日本のトップ経営者、技術者である豊田氏の生の声を聞き、熱い思いに触れて学生たちは大きな感銘を受けたようです。

 豊田氏の講演会は企業経営者らで作るマネジメント研究団体「SAM(経営近代化協会)日本チャプター」の創立90周年を記念し、4月24日、名古屋市西区のトヨタ産業技術記念館で行われました。「将来を担う若者たちにぜひ聞いてもらいたい」との豊田氏の強い意向で、本学のほか名古屋大学、名古屋工業大学も含めて工学系の学生合わせて60人が招かれ、多くの経営者らに交じって聴講しました。

 豊田氏はトヨタの技術革新の歴史について紹介し「20年、30年先を見て挑戦することが大切。現状に満足してカイゼンを怠れば二流、三流になってしまう」と地道な努力を続けることの大切さを訴えました。さらに「モノづくりを担うのは人。現場の声を聞き、自ら考える現地現物の感性を鈍らせてはいけない」とも強調しました。学生に対しては「世界に目を開き、大きな夢に挑戦してほしい」と語り、エールを送りました。

 講演を聞いた本学の院生たちから「学生では絶対聞けないような貴重な場に招待いただき感謝します」「信念と情熱と高い志を持って地道に努力し、失敗を恐れずにいればチャンスが訪れるというお言葉に勇気づけられました」「研究と創造に終わりなし。質の向上なくして成長なし、というお言葉に感銘を受けました」「お話を聞いて震えました。自分が知らないことばかりで、多くのことを教えて頂きました」などの感想が寄せられました。

 講演には、名古屋電気学園の後藤淳理事長も招待されており、講演終了後、学生たちに「豊田氏のお言葉をしっかり胸に刻んで今後の勉強、人生を頑張ってください」と声をかけました。また、講演会実行委員の一人でもある藤村俊夫機械学科教授は「今回の御講演を機に、大学院生たちがより高い次元で研究を推進し、社会に出て名誉会長の言われる科学創造立国を目指せる人材になってくれたら嬉しい」と話していました。

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