経営学科の中川覃夫客員教授らの論文がIEEE Reliability Society(信頼性学会)Japan Chapterからベスト論文として表彰されました。論文名は「Optimal Replacement Last with Continuous and Discrete Policies」(邦訳・離散型と連続型を伴う最遅取替の最適方策)であり、中川客員教授と共同研究者・趙旭峰氏(2013年博士学位取得、現カタール大学研究員)、Ming J Zuo氏(カナダ・アルバータ大学教授)の共著で、昨年「IEEE Transactions on Reliability」の12月号に 掲載されました。
授与は6月20日に早稲田大学で開催されたJapan Chapter年次総会の席上行われ、代表者の早川有・早大教授から賞状が贈られた後、中川客員教授が記念講演をしました。
中川客員教授は、第二次大戦中の米国で軍用機の故障防止を目的等に誕生した信頼性・保全性理論に50年以上前から取り組み、中でも産業機器、電算システムなどの点検や保全の最適方策の諸問題を確率過程論によって解析するなどして世界的にも大きな成果を挙げています。中川客員教授は「受賞は大変名誉なことで今後より一層研究の励みになります」と喜びを話していました。
IEEE(アイ・トリプル・イー)は1963年にアメリカで設立された電気・電子技術を中心とした学会で、世界最大とされ、Reliability Societyはその一つの専門分野として傘下にあります。同会から発行される雑誌に研究論文が掲載されることは研究者にとって非常に栄誉なこととされています。
写真上:ベスト論文賞を受賞した中川覃夫客員教授。
左は代表者の早川有・早大教授