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築150年の古民家を修復 建築学科の学生

2015.11.20 TOPICS

 建築学科の材料施工研究室(瀬古繁喜准教授)と1年生から3年生の有志の学生たちが中心になって岐阜県中津川市蛭川の山腹にある古民家の修復に取り組んでいます。家に残されていた位牌から築150年以上とみられますが、先代当主の13回忌を終え、遺族から「建築を勉強している学生の実習に役立てられないか」との申し入れがあり、瀬古准教授が今年度から本学の学生チャレンジプロジェクトの一つとして活動を始めました。
 平屋建てでも約70坪と広く、60年ほど前に一部改築していますが、寒冷地のため傷みも激しく、学生たちはこれから何年も引き継ぎながら、少しずつ補修を進めます。今年度は8畳の座敷2間の床下の補修と雨戸10枚を取り換えます。学生たちは交代で現地を訪れ、床下の作業では、105㍉(三寸五分)角のヒノキ材を加工して、床を支える大引をはめ込んだり、高さのずれを補正するためレーザー光を利用して正確な高さを測ったりしていました。この後、断熱材を入れ、フローリング仕上げをすることにしています。雨戸は八草キャンパスのみらい工房で制作し運び込みます。
 瀬古准教授は「実物の家で寸法を測ったり、加工したりすることで古い家が甦る過程を実感でき、いい勉強になると思います」と話していました。

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