NEWS詳細

本学正木教授が豊田市消防本部で「防災講義」

2016.01.07 イベント

 本学地域防災研究センター長の正木和明土木工学科教授が昨年12月22日、豊田市消防本部で消防職員約30人を対象に防災に関する講義を行いました。
 同消防本部では日ごろの訓練のほかに地震防災の専門的知識を身につけることで消防活動に的確に対応できるようにと、地震災害の専門家による生の講義という形で初めて実施しました。本学と豊田市が締結している包括的連携協定に基づく社会貢献の一つにもなりました。
 正木教授は地震発生のメカニズムやマグニチュード、震度、地震力、液状化など地震全般について説明しました。また地元のことをよく知ってもらおうと「猿投--境川断層」など三河地方の断層や地盤、天井川である矢作川などについても解説し、豊田市の被害の特徴として①花崗岩地域である山間部は土砂災害②中心部は都市災害③南部は強震動と液状化④大型団地は内水、水災害が心配される―と指摘しました。また地震による建物倒壊のメカニズムについても解説しました。
 南海トラフ巨大地震に関する職員からの質問に対し、防災の優先順位として「揺れによる被害が大きいので、まずは家具の転倒防止や落下物を防ぐこと。2つ目は耐震工事。3つ目は、火災は怖いので初期消火を徹底してやること。そして何より、命を守る消防隊員ですが、まずは自身や家族の安全を確保していただきたい」と強調しました。

PAGE
TOP