NEWS詳細

梶准教授 情報処理学会の特選論文に選出 昨年に続き山下記念研究賞も

2016.03.17 受賞・表彰

 情報科学科の梶克彦准教授の共著論文「安定センシング区間検出に基づく3次元歩行軌跡推定手法」が、情報処理学会の特選論文に選出されました。
 梶准教授は、スマートフォンに内蔵された加速度、角速度(ジャイロ)、気圧の3つのセンサーを用いて、GPSが使えない屋内で人々が移動した軌跡を推定する研究に取り組んでいます。センサー信号の変化が少ない状態が継続する区間を「安定センシング区間」と定義し、それに基づいて実際の歩行にみられるイレギュラーな動作を合理的に補正。人々が歩いたりフロア間を移動したりした軌跡を高い精度で導き出しました。
 情報が公にされていない建物の内部構造を人々が移動した軌跡から明らかにできる研究でもあり、スマホを使ったナビゲーションや避難経路の抽出など、さまざまな場での応用が見込まれています。
梶准教授は同じテーマの研究により、同学会が優秀論文の発表者に授与する山下記念研究賞を2014、2015年度の2年連続で受賞しました。「論文が多く読まれることで、新たな研究のお役に立てたらうれしい」と喜びを話しています。


 写真は、山下記念研究賞を受賞した梶克彦准教授(前列中央)=慶応大学矢上キャンパスで

PAGE
TOP