日本建築学会が主催する「2016年度支部共通事業日本建築学会設計競技」において、住・商空間デザイン研究室(建築学科・安井秀夫教授)に所属する後藤由子さん(大学院工学研究科博士前期課程2年)と長谷川敦哉さん(建築学科4年)が発表した作品が優秀賞を受賞しました。
日本建築学会設計競技ではそれぞれの応募作品の舞台となった場所がある支部に作品を応募し、その中から「支部入選」作品を選定。さらに支部入選作品の中から特に優秀な作品が全国公開審査へ進み、プレゼンテーションや質疑応答のあと審査員による審議が行われます。
今年は、応募総数305作品の中から各支部審査を通過した12作品による全国公開審査会が8月24日に福岡大学で行われ、北陸支部から全国審査会に進んだ後藤さんと長谷川さんの作品が優秀賞に選ばれました。日本建築学会設計競技において、同研究室から全国審査で優秀賞を受賞するのは2年連続の快挙です。
2人が発表した作品は『裏水暮らし「裏水線」のこれからのあり方』。再開発によりライフスタイルが変化していくなか、行政・住民の意思によって現在もまだ長野県飯田市に残されている「裏界線」と呼ばれる路地空間を舞台に、現在は残余空間となってしまっている「裏界線」を計画的に水路としても活用。「裏界線→裏水線」とすることで、行政・住民の意思を後世へ伝えつつ、都市と住宅の整備を進め、暮らしと空間を融合しながら共に歩んでいくというこれからの「裏界線」のあり方についての提案が高く評価されました。
さらに同研究室からは、東海支部でも2組が支部入選し、伊藤啓人さんと大山兼五さん(いずれも建築学科4年)が、名古屋城の堀を舞台とした「御堀緑道~都市と人と自然をつなぐ緑歩道~」の提案が優れていたとして優秀な提案をした学部生に贈られる「タジマ奨励賞」を受賞しました。
■2016年度日本建築学会設計競技
≪全国入選・優秀賞≫ 後藤由子 長谷川敦哉
≪東海支部タジマ奨励賞≫ 伊藤啓人 大山兼五
≪東海支部入選≫ 殿谷仁視 平井創一朗 三井崇司 村山大騎(いずれも大学院工学研究科博士前期課程1年)