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抗がん剤治療の女性向けウイッグ商品化に取り組む

2016.11.08 TOPICS

 傷病で頭髪を失った女性が違和感なく装着できるウイッグの商品化に、機械学科の武田亘平講師が大阪の企業に協力する形で取り組んでいます。
 企業は、抗がん剤治療・脱毛症向けの女性ウイッグの製造・販売に当たる大阪市のグローウイング(堀江貴嘉社長)。堀江社長は、機械学科の戸伏壽昭教授と交流がある東京のSMPテクノロジーズ(林俊一社長)が開発した形状記憶ポリマーの素材に着目し、新たな商品化を目指して武田講師の研究室に特性の分析を依頼しました。
 形状記憶ポリマーを用いる部分は、ウイッグを頭部に装着するための「締める」箇所。武田講師は実験室の引張試験機を用い、形状記憶ポリマーを人肌の感触に近づけて快適に装着できるようにするための力学的な数値を調べています。
 武田講師と堀江社長は「抗がん剤治療の女性向けウイッグは肌に当たる面積が広く、敏感な人にはストレスになっていた。実験で得られたデータを基に、快適さを感覚的にではなく力学的に説明できる商品の開発につなげたい」と話しています。
このウイッグ開発の取り組みをテレビ大阪が取材し、大阪地区のニュース番組の中で紹介されました。

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