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TOPPERS活用アイデア・アプリケーション開発コンテスト 銅賞

2016.12.07 受賞・表彰

 組込みシステム研究室(情報科学科・中條直也教授)の大学院生・水野翔太さん(経営情報科学研究科博士前期課程1年)が、「第6回 TOPPERS活用アイデア・アプリケーション開発コンテスト」のアプリケーション部門R2CAクラスで銅賞を受賞しました。

 水野さんが発表した「健康状態遠隔モニタリングシステム『MIMAMORI』」は、昨今、被害が急増する高齢者の室内熱中症対策として考案され、家族の経済的及び直接的負担を減らしながら高齢者の健康状態や室内環境を遠隔からモニターし、危険がある場合には家族に警告するものです。

 高齢者側に入力装置として脈拍センサや湿温度センサを、遠隔地にいる家族側には出力装置としてLEDキューブを設置。脈拍・湿温度はWebサーバ経由でLEDキューブに送信され、心拍数に合わせて点滅します。平常時や異常がない場合は緑色で点滅し、異常がある場合は赤色、脈が速い場合は早く点滅するなど、バイタルデータをわかりやすく視覚化し、また実用化を想定しLEDキューブは家族の生活に溶け込むようなデザインにしました。

 同研究室では、毎年8月に文部科学省主催で行われる『enPiT』(情報技術人材育成のための実践ネットワーク形成事業)の短期集中合宿(組み込みシステム分野)に参加しており、持てる技術をより実践的に活用し、他大学の院生や教授陣、企業などと年齢や分野、立場を超えて意見や情報を交換し、またグループワークによる学習経験を通して連携を学ぶ「実践的情報教育」を経験します。

 今年、初めて『enPiT』短期集中合宿に参加した水野さんは、静岡大学大学院生の生駒晃平さん、名古屋大学大学院生の若林丈紘さんとチームを組み、前半3日間でアイディア出しから設計、必要なパーツの選定や発注・組立などを行い、後半3日間で実験と検証の後、プレゼン発表と、実質6日間でシステムを完成させました。

 センサにより取得したデータを保存し、バイタルデータをグラフ化することなどを提案した水野さんは、「意図的に他大学同士、得意分野が異なる者同士で組まれたチームで、初めは緊張したが、中身の濃い6日間で大変刺激をうけました。将来は人々の役に立つものの開発に携わっていきたい。」と受賞を喜びました。指導する中條教授も「アイディアひとつでさまざまなことを可能にするIoTはこれからの分野。学生たちには柔軟な発想力、他分野との連携など情報技術分野の知識を活かし活躍してほしい。」と期待を寄せました。

 

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