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ViViViT Student Design Awards 建築・空間部門で最優秀賞

2016.12.14 受賞・表彰

 1127日、デザインを学んでいる学生を対象としたデザインコンペティション「ViViViT Student Design Awards2016」の授賞式が行われ、住・商空間デザイン研究室(建築学科・安井秀夫教授)の見野綾子さん、下野はるなさん、渋谷友規さん(いずれも建築学科4年)の3人が「建築・空間部門」で最優秀賞を受賞しました。

 このコンペは、自主制作作品から学校課題作品まで、既にある作品での応募が可能になっており、見野さんたちも授業の課題で取り組んだ作品「土木更新都市~水と風と木により変わるカタチ~」で応募しました。

 提案の舞台となった名古屋市西区に流れる堀川は、古くから材木運搬に利用され、一帯はかつて木材とかかわりの深い地域でしたが、時代と共にライフスタイルが変化し、現在では堀川を境に古い木造住宅が密集する地域と、オフィスビル街に分断されています。

 見野さんたちは、使えるものを上手に利用しながらライフスタイルに合った空間を実現するリノベーションという建築の概念を土木の概念と融合し、双方をリンクさせることで、街の景観や、建物の老朽化、ヒートアイランド現象などの問題解決を含めた新しい都市整備のカタチを提案。堀川を中心に街をめぐる水路にさまざまなバリエーションを持たせた「水のかたち」、周辺の構造物の大きさや配置を調整することで生み出される「風のかたち」、建物の補強に木材を使用したり、水の浄化に木炭を使用したりといった、水と木材による環境改善の好循環など、さまざまな具体的提案が高く評価されました。

 たくさん浮かぶアイディアの中から、どのように提案をまとめていくのかに悩み、何度もやり直しながらでしたが、軸が決まってからは、なかなか見えてこなかった街がカタチになっていくのが楽しく、作業は大変ながら苦ではなかったとのこと。3人は「今後も今以上の作品を生み出していくよう頑張ります」と受賞の喜びをかみしめていました。

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