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院生が優秀論文発表賞を受賞

2017.01.31 受賞・表彰
  • 山本諒さんと、実験装置のGIS(ガス絶縁開閉装置)

 電気学科・村瀬洋教授の「電気機器・システム工学研究室」に所属する山本諒さん(大学院工学研究科博士前期課程2年電気電子工学専攻)が、本年度の電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会で発表した論文「GISのPD検出用面電流センサの指向性向上のための演算処理における隣接平均の検討」により、電気学会優秀論文発表賞を受賞しました。
 GIS(ガス絶縁開閉装置)は、変電所や発電所で重要な役割を担う電力設備・機器の1つで、その故障は大きな被害をもたらすことから、故障を未然に防ぐための診断技術が非常に重要になります。山本さんは、小型センサである面電流センサに着目、応用することにより、故障の前駆現象によって生じる電磁波を機器外部から診断する技術の確立を目指してきました。
 これまでの研究では、新たに提案した演算方法を面電流センサに用い、鋭い指向性を得ることができるか検討してきました。その結果、従来の演算方法よりも鋭い指向性を得られることが判明した一方で、常に安定した出力が得られないという問題点も明らかになりました。今回、これらの問題点を解決するため、演算手順と演算処理における隣接平均の関係から検討を行い、本手法の問題点のさらなる解決に向けた絞り込みをすることができました。
 本年度の電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会では490人が発表し、受賞対象となる35歳以下の発表者325人のうち、同賞の受賞者は18人でした。春から企業で働く山本さんは「学生生活最後の発表で、これまでの研究を評価していただけて光栄。学んだ電気の知識を、社会に出て自分がかかわる製品に生かしていきたい」と喜びを話しています。

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