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自動運転・運転支援の発表で学生奨励賞

2017.03.23 受賞・表彰

 情報科学科の組込みシステム研究室(中條直也教授)に所属する4年の小椋翔太さんが、情報処理学会第79回全国大会(3月16~18日・名古屋大学)で行った発表で学生奨励賞を受賞しました。小椋さんは「自動運転・運転支援」の学生セッションに参加し、発表者9人の中で最も高い評価を受けました。
 発表タイトルは「運転支援システムのためのSVMを用いた外れ値検出の検討」。自動車の制御システムが複雑化するにつれシステム障害時の原因特定が困難となっており、安全性・信頼性の低下が懸念されています。この研究では、自動運転のベースとなるACC(先行車との車間距離を保ちつつ一定速度で走行する機能)を対象に、パターン認識手法の一つであるSVM(サポートベクターマシン)を用いた外れ値の自動検出を検討しました。
実際の道路で走行実験を行い、システムの正常・異常の両面を想定してACCの制御データを収集しました。先行車を見失って車間距離が最大に開く値を外れ値とし、SVMを用いたデータ学習により、異常が原因となる外れ値を高確率で識別できることを確認しました。
 この春から社会人となる小椋さんは「他車がある中での走行実験だったので、安全に特に気を配りました。発表で、将来性を評価していただけたのが一番うれしかった。これからも自動車関連の研究開発に取り組みたい」と話しています。指導に当たった中條教授は「何事にも協調して取り組むのが得意なので、社会に出てもしっかりやっていけるはず」とエールをおくりました。

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