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空気調和・衛生工学会中部支部学術研究発表会で建築学科学生が受賞

2017.03.24 受賞・表彰

 建築学科の環境・設備研究室(河路友也教授)に所属する建築学専攻4年の小薗みどりさんが、3月21日に名古屋市の東桜会館で開かれた平成28年度空気調和・衛生工学会中部支部学術研究発表会で発表を行い、優秀ポスター賞を受賞しました。
 小薗さんは、ポスターセッションで「BESTプログラムを用いた水蓄熱式空調システムの省エネ効果推定に関する研究」と題し、ショートプレゼンテーションとフリーディスカッションを行いました。
 BEST(Building Energy Simulation Tool)プログラムとは、産官学共同で開発が進められている建築物の総合的なエネルギーシミュレーションツールです。日本の代表的なエネルギーシミュレーションツールになると期待される半面、実務の現場への展開は十分でなく、さまざまな課題があります。それらの課題を明確にして改善策を見出すため、本研究ではBESTプログラムの使用実績が少ない水蓄熱式空調システムを対象に、実建物で計算精度の検証と省エネ効果試算検討を実施しました。膨大な実測データとの比較により、計算精度の向上につながる入力方法の検証や、各種省エネ手法をプログラム上で実行するための入力方法、計算結果の妥当性について検討した内容を報告。研究を進める中でプログラムのバグを発見し、開発チームに問題点を報告するなど、BESTプログラム自体の完成度向上にも貢献しています。研究内容、ポスターの分かりやすさ、プレゼンが評価されての受賞となりました。
 23日に大学卒業を迎えた小薗さんは「先生をはじめとする皆様の温かいご指導のもとでの受賞を大変うれしく思います。社会人としても研究内容と同様の分野に携わり、より一層邁進したいと思います」と喜びを話しています。

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