NEWS詳細

建築学科2人が日本建築学会東海支部学生優秀学術講演賞を受賞

2017.03.31 受賞・表彰
  • ㊧諸喜田さん、㊨楠川さん
  • ↑楠川さんのプレゼン資料
  • ↑諸喜田さんのプレゼン資料

 3月6日、2016年度の『日本建築学会東海支部学生優秀学術講演賞』受賞者が発表され、受賞者が全審査対象数の10%程度というなかから「建築計画部門」で楠川充敏さん(大学院工学研究科博士前期課程2年)、「都市計画部門」で諸喜田実希さん(建築学科4年)の2人が選出されました。受賞した2人には、3月23日に八草キャンパスで行われた学位授与式後、岡田久志建築学科長から賞状が渡されました。

 計画系研究室(建築学科・中井孝幸教授)の楠川さんは『大学図書館における学習環境の使い分け意識からみた学習媒体と音環境の影響』と題し、学術情報基盤である大学図書館において多種多様に展開されるLC(ラーニングコモンズ) の機能や構成の違いによる学習形態・環境の違いや利用状況の違いなどを調査・比較についての発表が評価されました。調査は、京都産業大学と立命館大学を調査対象に約2500名の学生に行った来館者アンケートのほか、実際に館内を巡回して行いました。
 大学院に進学する楠川さんは、「研究室の協力や支えに感謝しています。今回の受賞は大きな自信になりました。今後も大学図書館の研究を進め、学習環境の使い分けによる利用目的の違いなどを把握することで大学図書館における施設計画に繋げていきたい」と喜びを語りました。

 住環境デザイン研究室(建築学科・武田美恵准教授)の諸喜田さんは、『神社境内を利用したちびっ子広場における子供の遊び行動に関する研究』と題し、地域に根付く神社の存続と子どもの遊び場の確保に向けた解決策についての考察が評価されました。愛知県一宮市千秋町佐野地区の協力を得て自動記録式カメラで定点撮影を行い、ちびっ子広場及び境内全体の利用人数や割合、利用時間や利用方法などを細かく分析したところ、神社が子どもの遊び場として役割を果たすだけでなく、地区の行事や寄合など幅広い年齢層に利用され、自発的な手伝いや多世代の交流が生まれていること、氏神を祀る神社の存続及び子供の遊び場の確保につながる可能性を見出しました。
 諸喜田さんは、「回れる神社は出来るだけ自分の足で回り直接境内空間を観察しました。一年がかりで大変でしたが自分自身が楽しみながら調査・研究を行うことができました。これらの研究で得た知識を卒業後も活かしていきたいと思います」と受賞を喜びました。

※所属・学年は取材当時のものです。

PAGE
TOP