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大学院経営情報科学研究科教員の著書が2017年度課題図書(中学の部)に選出

2017.06.06 TOPICS

 大学院経営情報科学研究科の原嶋茂非常勤講師が執筆した児童文学書『円周率の謎を追う 江戸時代の天才数学者・関孝和の挑戦』(くもん出版)が、SLA(全国図書館協議会)により「第63回青少年読書感想文全国コンクール 中学の部」の課題図書に選定されました。

 

 原嶋講師は、1980年に日本電装(現デンソー)入社。長く生産技術者として働きながら、「鳴海風」の名で「和算」を題材にした歴史小説を多数執筆してきました。1992年に「円周率を計算した男」で歴史文学賞を受賞し作家デビュー後、これまでに第20回池内祥三文学奨励賞、第16回歴史文学賞など数多くの賞を受賞、2006年には数学の普及に貢献したとして、日本数学会出版賞を受賞しました。
 本学大学院経営情報科学研究科で社会人学生として学び、2010年に博士号(経営情報科学)を取得。2014年にデンソーを定年退職後、キャリアを生かし本学で非常勤講師となりました。大学院在籍時から取り組む研究が評価され、日本経営工学会論文賞、日本機械学会生産システム部門学術業績賞を受賞しています。
 昨今では数学にとどまらず、医療の分野にも視野を広げており、今後もサイエンスをコアとした江戸時代の埋もれた人物、これまで小説として取り上げられなかった人物を主人公にした、大人向け、子ども向けの小説を書いていきたいとしています。

主な著作は以下の通りです。

■和算小説 『和算の侍』(新潮文庫)
      『円周率を計算した男』『算聖伝』(新人物文庫)
       『ラランデの星』『怒濤逆巻くも』(新人物往来社)
       『和算忠臣蔵』『美しき魔方陣』(小学館)など多数
■歴史ノンフィクション
      『江戸の天才数学者』(新潮選書)
       『星に惹かれた男たち』(日本評論社)
       『和算小説のたのしみ』(岩波書店)
■児童文学 『星空に魅せられた男』『円周率の謎を追う』(くもん出版)
        『ひらけ蘭学のとびら』(岩崎書店)
       

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