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経営情報科学研究科 国際会議CSII2017,人工知能学会全国大会などで複数受賞

2017.08.10 受賞・表彰

 分散人工知能研究室(情報科学科・伊藤暢浩教授)の鷹見峻希さん(大学院経営情報科学研究科博士前期課程2年)が、79~13日に静岡県浜松市で開催された国際会議CSII2017Best Student Presenter Awardを受賞しました。

 鷹見さんは学部2年生の時からロボカップシミュレーション競技に取組み、学部4年生の時に出場した2015年の世界大会で優勝しています。その時の災害シミュレーションシステムが高く評価され、その後のレスキューシミュレーション競技の標準ソフトウェアとして採用されました。現在では世界中の災害シミュレーションの研究者や競技者がこのソフトをベースに研究に取り組んでいます。

 今回、受賞したBest Student Presenter Awardは、その標準ソフトウェアにさらに使いやすいよう機能を追加、バージョンアップした内容で、今後、現在使用されている標準ソフトウェアが再び鷹見さんが開発したシステムで更新されることが見込まれます。

 鷹見さんの研究は、昨年度の人工知能学会全国大会においても全体で10人という狭き門をくぐり学生奨励賞を受賞。5月に開催されたRoboCup JapanOpenの災害シミュレーション競技では2位となり、先月名古屋市で開催されたRoboCup名古屋世界大会でも健闘しました。また、同大会に併せて愛知大学名古屋キャンパスで開催されたロボカップの国際シンポジウムでは、本学・愛知大学・理化学研究所が協同で研究を進めた「災害救助シミュレーションの研究・開発の効率化を実現するシステム」が採択を受け口頭発表するなど、輝かしい活躍が続いています。

 指導する伊藤教授は「鷹見君が高校生の時にロボカップ世界大会(イスタンブール)で初めて会いました。その後、名電高大連携入学審査(現在は名電高大接続入学審査)により大学で再会し現在に至るまで、地道な努力を惜しまず研究を継続してきた成果が集大成を迎えており嬉しく思います」と、研究と共に長い間見守ってきた鷹見さんの成長を喜びました。

 鷹見さんは「蓄積されるさまざまなシミュレーション結果をどのように活用するか。シミュレーションの精度を高め、災害訓練や実際の災害時に活用できるものを目指して研究を続けます」と話し、災害シミュレーション分野をさらに探求していく決意を感じさせました。

  • ㊧受賞した鷹見峻希さんと、㊨伊藤暢浩教授
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