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院生 情報処理学会で研究会奨励発表賞を受賞

2017.10.12 受賞・表彰

 モバイルコンピューティング研究室(情報科学科・内藤克浩准教授)の宮崎祐哉さん(大学院経営情報科学研究科博士課程2年)が、情報処理学会で発表した「ディジタル証明書認証を活用する移動透過性通信技術の開発」を優秀な研究報告として認められ、平成29年度情報処理学会モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム研究会奨励発表賞が贈られました。
 スマートフォンやIoTの普及により、私たちはどこにいても自由にネット環境へ接続し、さまざまなことを実現できるようになりましたが、便利である反面、活用の仕方が大きくなるにつれ、通信接続環境の改善やセキュリティなどの課題が山積しているのが現状です。
 ネットによる情報のやり取りはサーバを経由して行われるのが一般的ですが、サーバから情報を抜き取られたり、知らないうちに見ず知らずの相手とやり取りをしていたりといったことがニュースで取り上げられることが増えたように、間に他者を挟むことはセキュリティの面で決して安全とは言えません。間に他者を介さず、直接、相手端末と接続するため、ディジタル証明書を利用して一時的に暗号で利用する鍵を安全に相手と共有し、直接、相手と暗号化通信を行うことでセキュリティを強固にすると同時に、接続環境の変化に対応しながら、継続的な通信を実現するシステムを合わせて開発し提案しました。情報通信業界の企業からの関心も高く、宮崎さんには大きな期待が寄せられました。
 宮崎さんは、学部3年生の時から一貫して、セキュリティ強化に関わる研究に取り組んでおり、3年に及ぶ取り組みの成果が評価されました。「さまざまなアプリの開発などが行われていますが、その裏側でそれら全ての安全な利用を支えているのがセキュリティであり、その分野に貢献できることをうれしく思います」と受賞を喜びました。卒業後は通信業界での研究開発職に内定しており、今後の活躍が期待されます。



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