10月3～5日に富山国際会議場で開かれた第10回モバイルコンピューティングとユビキタスネットワークに関する国際会議(ICMU2017)で、情報科学科・梶克彦准教授（ユビキタス情報処理研究室）の共著論文が、1件のみに与えられるベストペーパー賞に選出されました。

　論文は「A Three-Dimensional Smartphone Positioning Method using a Spinning Magnet Marker（回転磁石マーカを用いたスマートフォンの3次元位置推定）」と題し、回転する磁石を組み込んだ小型の磁場マーカとスマートフォンの磁気センサを活用して、屋内を移動する人の位置を推定する手法を提案しています。平面の移動を対象にした研究を3次元的に発展させ、たとえば商品の写真を撮るために客がスマホをかざした高さから、どこに陳列された商品に興味を示したかが推定できるようになりました。今回の受賞を受け、梶准教授は「3次元の移動を完全に追跡できるようになると、さらに面白い応用が生まれる」と今後の研究への意欲を話しています。