国内外でも有数の信頼性・保全性理論研究で知られる中川覃夫・本学経営学部客員教授が、12月3~6日にインドネシア・ジョグジャカルタで開催された第18回アジアパシフィック経営工学マネージメントシステム学会において最優秀論文賞を受賞しました。
受賞論文は、本学卒業生の水谷聡志・愛知工科大学准教授と共著した「データベースの拡張保全方策―保全の通知を伴うシステム」で、237編の中から選出されました。中川客員教授らの研究グループ「名古屋計算機信頼性研究会」が従来提案しているいくつかの保全方策をデータベースの保全に応用し、どのように保全すべきかを数学的に種々討議した内容であり、経営工学の分野で信頼性関連の論文が受賞するのは初めてということです。
「名古屋計算機信頼性研究会」は本学の本山キャンパスで毎月開催されており、今年で30周年を迎えました。最近10年間の累積損傷モデルに関する研究成果が12月にシュプリンガー社から「Advanced Maintenance Policies for Shock and Damage Models」のタイトルで出版されたほか、同研究グループからは本学OBである2人の教授(伊藤弘道・鳥取大学社会基盤工学専攻社会経営工学講座教授、趙旭峰・南京航空航天大学経済マネージメント学部教授)が新たに誕生しています。
中川客員教授は「これからも会員一同、本山キャンパスを基点に一層研究に励み、国内外に成果を発表していきたい」と話しています。