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電気学科 演算増幅器設計コンテストで7位入賞

2017.12.22 受賞・表彰
  • 7位入賞の伊藤さん(左)と五島准教授

 12月8日に東京工業大学で開催された「平成29年 演算増幅器設計コンテスト」(応用科学学会主催)で、光量子デバイス研究室(電気学科・五島敬史郎准教授)の伊藤裕也さん(電気学科4年)がシミュレーションの部において7位入賞しました。

 同コンテストは、集積回路の電子回路設計技術を競うコンテストで、課題基準を満たす回路を設計できた学生のみが参加することができます。参加者はそこからさらに改良を進めていきます。 回路の性能は主催側のスーパーコンピュータにより自動的にシミュレーションされ評価が行われます。競技中は随時、暫定順位がWEB上に公開されており、自分の順位を確認しながら参加者同士が設計技術を競い合うというもので、演算増幅器の設計・試作・評価を通してアナログ集積回路技術全般を習得した即戦力となる技術者の育成を目的としています。またこのコンテストには、大手半導体メーカーが多数協賛し注目されています。

 多数の参加者が挑戦する中、コンテスト課題基準を満したのは大学院生を含めてわずか35人程度。伊藤さんはスタート時こそ低い順位でしたが、工夫を凝らし、いくつかのアイディアを盛り込んだ設計、改良を進めました。シミュレーションの結果を踏まえ、それぞれの良い部分を集約するように回路を設計し直したところ徐々に順位を上げ、最終的に7位入賞することができました。伊藤さんは大学院へ進学予定であり、「来年も同コンテストに挑戦し、さらに上の順位を狙いたい。試作・評価のカテゴリーでも入賞を狙いたい」と意欲を見せています。

 ICやLSIと呼ばれる集積回路は、スマホやパソコンなどを始めとするほぼすべての電気製品に搭載されている重要な半導体部品です。航空機産業、自動車産業などが盛んな中部圏では半導体メーカーが少ないということもあり、集積回路設計技術を学べる高等教育機関はそれほど多くありません。今後は中部圏でも半導体周辺技術の必要性が高まると予測され、ものづくり実学教育に力を入れている本学電気学科への期待が高まります。

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