NEWS詳細

ビジュアル情報処理研究室 IEEE名古屋支部 学生奨励賞を受賞

2018.02.08 受賞・表彰

 昨年9月に「平成29年度 電気・電子・情報関係学会 東海支部連合大会において発表された研究論文に対し、先月「連合大会奨励賞」、「電気学会B賞」、「IEEE賞」の表彰が行われ、本学大学院経営情報科学研究科博士前期課程2年の山口達也さん(ビジュアル情報処理研究室・情報科学科 澤野弘明准教授)が「IEEE名古屋支部 Student paperAward(学生奨励賞)」を受賞しました。
 山口さんが発表した論文は、「日本手話の音韻構造に基づく単語表現の一手法の検討」です。習得に時間がかかるといわれる手話を情報処理技術で手軽に、よりわかりやすくすることを目指しています。
 山口さんは昨年、手話の動きを入力すると自動的に画面上のキャラクターが手話の動作を行い、手話事典を構築する「手話CG Wiki」を発表し、情報処理学会全国大会で学生奨励賞を受賞しました。その後、このシステムをWEB上で公開し、手話学習に取り組む方々にシステムを実際に利用してもらい、意見をフィードバックすることでシステムの改善を繰り返しました。その結果、手話の登録「単語」数が増え、手話事典としての精度が上がったことが高く評価され今回の受賞となりました。
 今後の課題は、NPO法人などの手話者の意見を基にした手話映像の改善と、膨大なデータ量を削減することでデータの処理速度を短縮し、動作環境を改善すること。そして、手話を日常で必要としている人たちに実際に使用してもらい、生の声に応え、さらに精度の高い手話事典を完成させたいとしています。

PAGE
TOP