NEWS詳細

電気学科の星野博之教授が共著論文で言語処理学会論文賞

2018.03.26 受賞・表彰
  • 共著論文「音声対話ロボットのための傾聴システムの開発」に対して贈られた賞状

電気学科・音響情報工学研究室の星野博之教授が、共著論文「音声対話ロボットのための傾聴システムの開発」で言語処理学会の2017年度論文賞を受賞しました。

 音響情報工学研究室では、音声や音楽、騒音などのさまざまな音の情報を対象に、人の快適性・利便性を向上させるための技術開発に取り組んでいます。

 受賞した研究では、高齢者の認知症や孤独感の軽減に貢献できる対話ロボット開発のため、回想法に基づく傾聴を行う音声対話システムの開発を行いました。ユーザーが発話した音声の認識結果に基づき、相づちを打ったり、ユーザーの発話を繰り返したり、述語の不足格を尋ねたりする応答を生成します。さらに感情推定結果に基づいて、ユーザーの話に共感する応答を生成します。システムの特徴は、音声認識結果に誤りが含まれることを前提に、音声認識信頼度を考慮して応答を生成する点にあります。110人の一般被験者に対する評価実験の結果、「印象深い旅行」を話題とした場合で45.5% の被験者が 2 分以上対話を継続でき、約 77% のユーザー発話に対して対話を破綻させることなく応答生成ができました。

PAGE
TOP