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ビジュアル情報処理研究室 全国大会で2名が学生奨励賞

2018.03.28 受賞・表彰
  • 左から澤野教授、受賞した山口さん、田嶋さん

 3月13日~15日、「情報処理学会 第80回全国大会」が早稲田大学の西早稲田キャンパス(東京都新宿区)で開催され、ビジュアル情報処理研究室(情報科学科 澤野弘明准教授)に所属する情報科学部4年の田嶋克向さんと、大学院経営情報科学研究科博士前期課程2年の山口達也さんがそれぞれ学生奨励賞を受賞しました。

 田嶋さんが発表したのは「指導動作評価のための汎用振り返りシステムの提案」。さまざまな分野で『指導する立場』にいる人を対象に、映像を用いて自身の指導内容を客観的に振り返ることで、実施した指導の効果を評価・検証し、その後の指導改善に活かすというものです。...
 実験ではスポーツ指導を記録した映像を時系列で確認し、受講者への声掛けのほか、体の向き、表情、声のトーンやジェスチャーに至るまで細かく自身の動作を分類しました。数値化して評価を行ったところ改善点が明確となり、指導者自身がより効果が期待される指導に結び付けることができました。また、ほかにも数名が同様の内容で実験したところ、指導者によってそれぞれの指導の違いが浮き彫りとなったことから、指導内容の統一などにも効果が期待されることがわかりました。今後、研究は後輩たちが、時系列データの分析やシステムの簡略化などに取組み、より客観的に評価できるよう改善を目指します。

 山口さんは「手話CG Wikiにおける動作の簡略入力手法の提案」について発表し、昨年に引き続き2度目の全国大会での受賞となりました。習得に時間がかかるといわれる手話を情報処理技術で手軽に、よりわかりやすくすることを目指し、手話の動作を入力すると自動的に画面上のキャラクターが手話の動作を行い、手話事典を構築する「手話CG Wiki」開発しWEB上に公開。利用者の意見をフィードバックしながらシステムの改善に取組みました。利用者がさらにシステムを使いやすいよう動作環境を改善し、手話動作の入力を簡略化する手法を提案しました。今後も利用者の生の声に応え、精度の高い手話事典の完成をめざし後輩が研究を引き継ぎます。

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