大学レーシングカート部の角谷昌紀さん(機械学科3年)が畑違いの86レースに参戦する機会を得て、最も活躍した新人ドライバーに贈られるルーキー賞を獲得しました。
86レース(正式名称「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」)は、市販FRスポーツカーのトヨタ86「86Racing」と姉妹車種のスバルBRZ「RA Racing」だけで争われるワンメイクレースで、シリーズの全9戦において、プロドライバーが参戦できるプロフェッショナルシリーズと、アマチュアドライバーしか参戦できないクラブマンシリーズの各レースが開催されます。
角谷さんは3月31日~4月1日に鈴鹿サーキットで開かれたクラブマンシリーズ第一戦(79台参加)に「埼玉トヨペットGreen Brave」チームとして出場しました。予選グループを40台中11位で通過し、決勝は上位40位までのAグループ21位からのスタートとなりました。
昨夏の全国学生カート選手権YAMAHA-SSクラス優勝などの実績がある角谷さんは「86レースぐらい簡単に優勝できる」と考えたそうですが「4輪レースのチャンピオンが沢山出場していて思いのほかレベルが高かった」と言い、結果はAグループ18位でのゴールでした。「レースの後、マスコミの方から『有名なドライバーでも初めての86レースでAグループに残るのは難しいし、Aグループで真ん中より上に入ったのは見たことがない』と言われ、納得できるようなできないような気分でした」と振り返ります。
ディーラー系の強豪チームである「埼玉トヨペット」が、角谷さんのようなレースでは無名のドライバーを乗せるのは初めてとあって、その意味でも注目を集めました。角谷さんは「レースには技術もスピードもいるのですが、今回あらためてメディアの力の強さを思い知りました。注目されている今こそ、なんとかスポンサーを見つけて活動資金不足を軽減できれば」と話しています。