建築学科「住・商空間デザイン研究室」(安井秀夫教授)の4年生の学生たちが、平成29年度に実施された全国公募の各種デザインコンペで最優秀賞などを受賞しました。それぞれのコンペと受賞した学生、作品は以下の通りです。
■第7回 E&G DESIGN 学生デザイン大賞
▽最優秀賞
中家優「GIVINGTREE‐アーバンウィルダネス、せめぎあう都市の野生」
▽アイデア賞
松本樹「ゆく河の流れは絶えずして-インフラのインフラによるリノベーション」
エクステリアの総合展「エクステリア&ガーデンフェア名古屋」の一環として企画されているコンペで、「緑・光・風・水とのつながり-幸せ感あるエクステリア-」の公募テーマで学生の独創的なアイデアを募りました。
中家さんは受賞作で、都市における植物と人の新しい関係を創り出す、都市公園の提案を行いました。「昨年度も先輩方が受賞しているので、自分も受賞できて嬉しく思います 。これからは、大学院に進学して組織設計事務所に就職するために、より一層の精進を重ねます」と喜びを話しています。
松本さんは受賞作で名古屋市の堀川にフォーカスを当て、都市環境の改善を計る環境装置としてのリノベーションの提案を行いました。「挑戦的な提案が評価されたことは重要な経験となりました。今後も数多くの設計コンペに挑戦し経験を得ていきたい」と手応えを話しています。
■tonica 北九州建築展
▽最優秀作品
松本樹「積層する記憶」
▽優秀作品
中村勇太「再編する都市の生態系」
主催の「北九州建築デザインコミュニティtonica」は、北九州市立大学、九州工業大学、西日本工業大学の学生が主体となって2010年に設立した学生団体です。
松本さんは受賞作で、リニア開削に伴う残土を建材と捉えて名古屋駅界隈の一角に地域住民セルフビルドの小学校をつくり、児童数の激減で廃校した後も原風景として継承してゆく提案を行いました。「審査の過程で著名な建築家の方々に講評を頂くことができ、自身のさらなる成長につながる経験を得ることができました」と受賞の喜びを話しています。
中村さんは受賞作で、オフィスビルを再編しながら用途の組み合わせによって思いがけない機能が連鎖する複合施設の提案を行いました。「ストーリー性のある建築を提案し、多くの人に興味を持ってもらえました。聞けば聞くほど楽しくなってくるような建築を提案することが課題でもあったので、評価を嬉しく思います」と話しています。
■第2回未来こども園デザインコンペ
▽優秀賞
中村勇太「時を囲う壁」
木造園舎のデザインを募集したデザインコンペで、中村さんは、こども園の騒音を緩和する防音壁と多様な行為を引き出す遊具が一体となるこども園を提案しました。「住民の苦情でこども園が建てられなかったり、こどもの日常に規制をかけてしまうような保育施設が増えている事実を建築で解決出来ないかと考え、コンペに参加しました。考えていることが評価され、今後の自信につながりました。」と話しています。