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武田隆さんが電気設備学会賞(学術部門・論文奨励賞)を受賞

2018.06.06 受賞・表彰
  • 学術部門・論文奨励賞を受賞した武田隆さん(左)と、指導に当たった雪田和人教授

大学院工学研究科の電気・材料工学専攻で平成27年度に博士(工学)の学位を取得した武田隆さんが、本学通学中に執筆した論文「太陽光発電を有する需要家間における直流電力融通に関する―検討」で、第29回電気設備学会学術部門・論文奨励賞を受賞しました。論文の概要は以下の通りです。

 現在、地球環境保護や事業継続計画(BCP)の両立を実現する新たな電力システムの構築に向け、太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギー(分散電源)の導入、電力需給調整と電源バックアップのための蓄電設備の導入が進められています。
 武田さんら研究チームは、分散電源の発電出力や需要家の電力消費パターンの異なる3つの発電・需要地を実際に構築。直流給電を活用した電力融通の実験と模擬モデルを用いたシミュレーションを行い、その電力損失削減効果と蓄電設備容量の削減効果を定量的に示しました。この研究成果が、今後のマイクログリッドの普及に役立つとして、このたび電気設備学会より高い評価を受けました。

 現在、株式会社NTTファシリティーズで電源装置開発の責任者として勤務する武田さんは、論文執筆当時をこう振り返ります。

「学業と業務とを両立させるための時間管理に苦労しました。雪田和人教授の熱いご指導のもと、本学と共同研究を行っていたNTTファシリティーズ研究開発部の技術者との議論を重ねることで、関連技術や実験・解析結果について本論文で体系的にまとめることができました」

また、本学の後輩たちに「日々の学業への精進は無論のこと、技術的探究心や論理的思考力の向上、関連資格の取得など研究者や技術者として有用な術を、学生のうちにぜひ自分のものにしてください」と期待を込めて呼び掛けています。

※これまでの学会賞受賞者は、以下の電気設備学会のサイトでご覧いただけます。

https://www.ieiej.or.jp/

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