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国際学会「ICEE2018」でベストポスターアワードを受賞

2018.09.18 受賞・表彰
  • ベストポスターアワードを受賞した塚本真澄さん

 電気学科の電力システム工学研究室(松村年郎教授)に所属する塚本真澄さん(大学院工学研究科博士前期課程1年)が、国際学会「ICEE2018」で行ったポスター発表により、ベストポスターアワードを受賞しました。

ICEE(International Conference on Electrical Engineering)は今年で24回目を迎える国際学会で、毎年550人以上の出席者が電気工学全般の研究・開発成果の発表をしています。今年は韓国ソウルで開催され、塚本さんは「Voltage Distribution along Long Power Distribution Line with Large PV Device at Line-End(線路末端へ大容量PV装置導入時の長距離配電線路上の電圧分布)」と題してポスター発表を行いました。

近年、再生可能エネルギー利用の推進により、太陽光発電(PV)装置の導入が配電系統の末端に導入されるケースが生じています。このとき、大容量PV装置からの出力電流により、PV装置連系点での電圧が単純に上昇するだけではなく、電圧低下を引き起こす可能性があります。

塚本さんの発表では、高圧配電線末端へ大容量PV装置が導入された場合を想定し、回路論的ベクトル計算により、PV装置連系点での電圧上昇・低下のメカニズムについて検討を行いました。さらに、配電線路上の電圧分布についても、ベクトル図上から検討を行いました。これにより、PV装置からの出力電流が比較的小さい場合、線路上の電圧は配電用変電所(配変)側から末端に向かってに単調に増加します。これに対し、出力電流が比較的大きい場合は、配変直近では電圧低下を引き起こし、最低値を示した後に、末端に向かって電圧が上昇することを明らかにしました。

国際学会での発表は2回目という塚本さんは「とても良い評価をいただき、この受賞を励みに今後の研究を頑張っていきます」と喜びを話しています。

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