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ユビキタス情報処理研究室の院生がMBL研究発表会で優秀論文賞

2018.11.27 受賞・表彰

 情報処理学会が11月15~17日に宮崎市で開催した第89回MBL(モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム)研究発表会で、本学情報科学科のユビキタス情報処理研究室(梶克彦准教授)に所属する磯村奎介さん(大学院博士前期課程2年)が優秀論文賞を受賞しました。

磯村さんは「気圧センサを用いたステップ認識手法」のテーマで発表しました。

これは、歩行者の一歩一歩をその都度検出する「ステップ検出」をスマホの気圧センサを用いて行おうという研究で、これまで気圧センサは屋内位置推定のための利用では、1フロア上がったとか下がったとか、屋内のフロアレベルの推定に用いられるのが一般的でした。

磯村さんらの研究では、スマホを手に持ってウォーキングのように腕振りしながら歩行 する場合、気圧センサでちゃんと高さ方向の周期的な変化を捉えられ、ステップ検出できることを示しました。また、スマホをポケットやケースに納めて歩行した場合でも、歩行動作によりポケットやケースが変形して内部の気圧値が変動するため気圧値が周期的に変化することを発見し、その変化からステップ検出できることを示しました。

現状の精度では万歩計としての誤差基準(誤差3%)は達成できていませんが「今後の信号処理の改善によっては達成できる」としています。受賞を受け、磯村さんは「通算4回目の口頭発表となり、今までで一番リラックスして発表することができました。先生方から途切れることなく質問をしていただき、面白い研究だと褒めてもらえたのでとてもうれしかったです」と喜びを話しています。

  • 発表する磯村さん
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