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知能機械システム工学研究室参加チームがWRS2018で入賞

2018.11.29 受賞・表彰
  • ダブル受賞の賞状を手にする三浦研究員
  • 競技中のScott Ver.5

 世界中から集結したチームがロボットの技術やアイデアを競う「ワールドロボットサミット2018」(10月17~21日・東京ビッグサイト)の競技会「ワールドロボットチャレンジ」で、本学参加チーム「AiSaFu」が「インフラ・災害対応」カテゴリーの「プラント災害予防チャレンジ」に挑んで見事に3位入賞しました。

「プラント災害予防チャレンジ」は、定められた基準に従ってバルブの開閉などインフラの点検・メンテナンスをする競技で、国内はじめポーランド、米国、ペルー、ドイツの精鋭9チームが集って技術を競いました。

チーム「AiSaFu」は、本学とサンリツオートメイション株式会社、株式会社フカデンの3団体で構成した産学連携チームで、本学から機械学科・知能機械システム工学研究室(奥川雅之教授)の三浦洋靖研究員が参加しています。

今回の競技では、低所の精査・操作タスクと高所の視認タスク・広範囲の概査をそれぞれ効率的に行うため、クローラ型地上移動ロボットと、市販のドローンを活用した飛行ロボットの2台を出場させました。

クローラ型地上移動ロボットは、知能機械システム工学研究室で開発した受動適応サブクローラを搭載した災害対応ロボットScottの技術をもとに、新たに設計し直した「Scott Ver.5」です。従来のScottに防水性能を追加したほか、パワーアップしたマニピュレータ(腕や手に当たる部分)を搭載し、さらにロボットの各部をユニット化してメンテナンス性も向上させています。

当日の競技は、フィールドの限られたエリアにさまざまなプラント点検要素が盛り込まれ、高所にあるメーターの視認、大きくて重いハンドル操作などのタスクは小型ロボッのScottは不向きであるため、かなりの苦戦を強いられました。そこでScottとドローンでタスクを分担し、ドローンが高所のタスクを効率よくこなすことで上位入賞につなげました。この地上移動ロボットと飛行ロボットの連携作業により、チーム「AiSaFu」は併せて計測自動制御学会賞も受賞しました。

Scott Ver.5のボディー設計と各ユニットのモジュール化設計、マニピュレータのコンセプト設計を担当した三浦研究員は「自分の研究をしながらの開発だったため、競技前日にやっとScott Ver.5が完成するなど不安要素がありましたが、サンリツオートメイション様とフカデン様の協力を得ながら、チームワークで競技をやり遂げることができました。3位入賞と計測自動制御学会賞のダブル受賞にあたり、ロボット開発に協力いただいた方々に感謝を申し上げます」と喜びを話しています。

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