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IEEE主催の国際会議で最優秀論文賞を受賞

2018.12.13 受賞・表彰

 IEEEが主催する「第6回スマートグリッドに関する国際会議」(12月4~6日・長崎県美術館)で、本学電気学科の電力システム工学研究室(雪田和人教授)に所属する加藤亘輝さん(4年)が「Relationship Between The Set Temperature and Power Consumption of An Air Conditioners(空調機器の設定温度と消費電力との関係)」と題して発表し、最優秀論文賞を受賞しました。

 近年は自然エネルギーを利用した分散型電源の導入量が増加していますが、それらの発電量は天候によって左右されやすく不安定です。発電量が不安定なタイミングで電力需要量のピークを迎えた場合、他の発電所の調整力が懸念されるところです。そこで、電力需要量を制御する取り組みとして負荷を平準化するピークカットが期待されており、それを行う手段として、需要家側の電力を制御するデマンドレスポンスがあります。

 加藤さんの研究は、そのデマンドレスポンスに着目し、学内の空調機を使用して設定温度と消費電力の関係を論文にまとめ、口頭発表しました。
 スマートグリッドに関する国際会議は、世界中の研究者やエンジニアに参加を呼び掛け、スマートグリッドの研究とアプリケーションの進歩と発展について話し合い、議論することを目的としています。堂々と英語で発表をこなした加藤さんは「今後は室外機の定格や部屋の大きさを変えて空調機の設定温度と消費電力の関係を調査し、設定温度と消費電力の相関性も導いていきたいと思います」と意気込みを話しています。

  • 最優秀論文賞を受賞した加藤亘輝さん
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