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ロケット研究会が種子島ロケットコンテスト大会で部門準優勝など

2019.04.04 受賞・表彰

 ロケット研究会(顧問・今野彰機械学科教授) が、3 月6 ~ 9日に鹿児島県種子島宇宙センターで開催された第15回種子島ロケットコンテスト大会で、ロケット部門(滞空および定点回収)準優勝などの好成績を収めました。同研究会は、3年生2人、2年生11人、1年生5人の計18人。参加団体の中で唯一、5種目全競技に参加し、すべて書類審査を通過して本選に出場しました。

 ロケット部門(滞空および定点回収)は、発射点から打ち上げ、出来るだけ長く空中に滞在し、かつ射点にいかに近く着陸できるかを競います。宮野智弘君、福冨弘希君、中瀬雄斗君(機械学科1年)、小嶋一路君、渡辺瑛地君(同2年)のチームが、滞空8.8秒、距離6m33cmの記録で準優勝しました。種子島の強風対策としてユニークなメッシュ(網目)のパラシュートを採用し、当日は風で流されることを考慮して発射方位角度を設定しました。また、兵藤京香さんと塩瀨琴子さん(同2年)のチームも滞空11.87秒、距離32mの記録で4位の成績を収めました。

 今大会は強風によるトラブルが多発し、フライバックタイムアタック部門(ペイロード3機を同じロケットで3回打上げ、その時間を競う競技)では全チームが失格し、勝者なしという事態に至りました。同部門に参加した渡辺瑛地君、中村知裕君(同2年)のチームは、記録は失格ながら、回収装置(パラシュート)をワンタッチで機体に収納する工夫などが評価され、3月6日の技術発表会で審査員特別賞(ベストプレゼン賞、IHIエアロスペース賞)を獲得しました。

 ロケット部門準優勝チームは一年生中心で、大学のグラウンドで何回も試射をしてロケットの性能を確認しながらトライ&エラーを重ねました。代表の宮野君は 「準優勝に決して満足せず、既に来年の大会に向けてロケットの分析を始めています。来年こそ必ず優勝できるよう一層、研究・開発に力をいれていきます」と意気込みを話しています。

 ベストプレゼン賞などを受けたチーム代表の渡辺君も「あらためて自然環境の中で同じことを3回行う再現性の難しさを感じました。この失敗を踏まえ、来年は周りのチームの機体や考え方も参考にしながら、今までの合計タイムよりも早く、そしてこのフライバックタイム競技の1つのテーマである『安全』に競技を終えられるよう研究を進めます」と来年の優勝を目指しています。

 ロケット研究会では、戦略構想をしっかり立てたうえで機体をデザイン・設計して記録にチャレンジしており、全チームが後輩に伝えるべき「秘伝書」の作成に取り組んでいます。

  • 滞空・定点回収競技
  • 滞空・定点回準優勝の受賞(南種子島町長から授与)
  • ベストプレゼン賞の受賞
  • 好成績を収めたロケット研究会
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