NEWS詳細

梶克彦准教授がDICOMO2019で野口賞と活動功労賞を受賞

2019.07.12 受賞・表彰
  • 野口賞・活動功労賞を受賞した梶克彦准教授

 福島県で7月3~5日に開催された情報処理学会の「マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO)2019シンポジウム」で、本学情報科学科の梶克彦准教授が「横歩きや後退に対応できるPDRスマホアプリ」と題して発表を行い、優秀なデモンストレーションに授与される野口賞の3位を受賞しました。

 本学の学生・教員や三菱電機エンジニアリングの研究者と共著したデモンストレーションは、GPSを利用できない屋内で、自分の位置(人がいる位置)を加速度・角速度などスマホの各種センサを利用して推定する研究プロジェクトの一環です。

 従来の位置推定の方法では、人の進行方向に対して正対していることを前提に角速度から進行方向を求めていたため、普通の歩き方でない「横歩き」や「後退」など、角速度が変化しない行動をとった場合、推定が困難でした。そこで本研究では、人は歩行時に加速と減速を繰り返しているという特徴をとらえ、歩行時の加速度平面成分に着目して1歩ごとに進行方向の推定を行いました。そして歩行時にデバイスと世界の座標系を一致させるため、角速度を併用して姿勢推定を行いました。

 梶准教授は、DICOMOシンポジウムの運営を通じて学術交流の活性化に貢献したとして、併せて活動功労賞も受賞しました。「野口賞を受けた研究は、卒業した学生が取り組んだシステムで、その魅力が伝わったと思います。これからもDICOMOの開催に運営として参加し、発表する側でも盛り上げていきたい」と喜びを話しています。

PAGE
TOP