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電気電子工学専攻の2院生が有機デバイスに関する国際会議で受賞

2020.08.25 受賞・表彰

 大学院博士前期課程2年の林亮磨さん=電気電子材料研究室(清家善之教授)に所属=と同1年の佐藤涼さん=電気電子材料研究室(森竜雄教授)に所属=が、国際会議「11th International Symposium on Organic Molecular Electronics (ISOME2020)」(8月6~8日・本学でオンライン開催)でStudent Poster Awardをそれぞれ受賞しました。ISOMEは、電子情報通信学会のエレクトロニクスソサイエティが主催する有機デバイスに関する国際会議です。今年度は新型コロナウィルス感染症対策のため本学発信のオンライン開催となり、ポスターセッションはショートプレゼンテーションとポスター掲示を行いました。

 林さんの発表タイトルは「Fabrication of concavoconvex PEDOT: PSS layer by inkjet-printing in inverted perovskite solar cell」です。次世代の太陽電池として有力なペロブスカイト太陽電池の下地層を、インクジェットで製膜する技術について発表しました。

 佐藤さんの発表タイトルは「 Electrical conduction of carbazole-derivatives used for TADF OLEDs」です。熱活性化遅延蛍光(TADF)を用いた高発光効率の次世代有機ELディスプレーで使われるカルバゾール誘導体の電導特性を調べ、発表しました。

 受賞にあたり、林さんは「次世代の太陽電池の実用化に向けたインクジェットでの製膜は、要因が多すぎて特性が安定せず、大変苦労しています。この受賞を機に、引き続き研究をがんばっていきたい」と意気込みを話しています。佐藤さんは「デバイスの作製は大変長時間を要し、特性の物理的な解釈が非常に難しく苦労しました。あと1年半大学院生活があるので、がんばっていきたい。また、今回の国際会議で英語の必要性を感じました」と感想を述べています。

  • Student Poster Awardを受賞した林亮磨さん(左)と佐藤涼さん
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