研究室紹介

ゲノム創薬化学研究室ゲノム創薬化学研究室

マイクロRNAを使ってがん治療に役立てる。

核酸医薬の一つである「マイクロRNA」の創薬研究を行っています。がん細胞の増殖を抑制するマイクロRNAを使って、がん治療に役立てることが目的。核酸医薬は病気の根源から治療できる画期的な医薬品として注目されています。広い視野で多角的な思考力を身につけてもらうために、学生が主体的に学習できる環境を整えていきたいと考えています。

工学部 応用化学科 宮本 寛子 講師

核酸医薬、核酸化学、ドラッグデリバリーシステムが専門分野。マイクロRNAを新たな抗がん剤として世に送り出すことをめざしている。

その他の研究室一覧

  • 生命・環境分析化学研究室

    生命・環境分析化学(手嶋)研究室

    生命・環境分析化学研究室

    化学物質を「はかる技術」を創り生命と環境を守る。

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    化学の発展は「はかる技術」なしではあり得ません。たとえば呼気の成分から肺がんを早期発見する。工場排水の水質をより迅速に検査する。いずれの実現にも、はかる技術の進化が必要です。「はかる」は言い換えると「分析する」です。当研究室は生命と環境を守るために、少試薬化、高感度化、スキルフリー化、自動化などをテーマに、微量な化学物質の分析法の開発に取り組んでいます。

    工学部 応用化学科 手嶋 紀雄 教授

    専門分野は、分析化学、計測化学。災害現場や水質浄化の必要な地域での活用を想定した浄水カートリッジの開発にも取り組む。

  • バイオ環境化学専攻 ゲノム創薬化学研究室

    生命・環境分析化学(村上)研究室

    バイオ環境化学専攻 ゲノム創薬化学研究室

    DNA損傷体をより簡単に、より高精度に測る手法の開発。

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    DNA損傷体をより簡単に、より高精度に測る手法の開発。

    DNAは化学物質や紫外線によって日常的に傷つけられていますが、生体には防御機構があるため、ほぼ修復されます。しかし、修復を免れた極微量の「DNA損傷体」が、がんの原因になる可能性が考えられています。当研究室ではそのDNA損傷体を、より簡単・高感度・高精度に測る手法を開発するための研究を行っています。

    工学部 応用化学科 村上 博哉 准教授

    専門分野は、質量分析化学、分離分析。研究室では環境分析から生体科学に関わる研究まで、幅広い分野を手がけている。

  • バイオ環境化学専攻 ゲノム創薬化学研究室

    応用微生物学・細胞分子生物学研究室

    バイオ環境化学専攻 ゲノム創薬化学研究室

    バイオフィルムを抑制するには?感染症予防・治療への貢献をめざして。

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    DNAは化学物質や紫外線によって日常的に傷つけられていますが、生体には防御機構があるため、ほぼ修復されます。しかし、修復を免れた極微量の「DNA損傷体」が、がんの原因になる可能性が考えられています。当研究室ではそのDNA損傷体を、より簡単・高感度・高精度に測る手法を開発するための研究を行っています。

    工学部 応用化学科 西村 聡子 准教授

    専門分野は、がんウイルス学、分子生物学。研究室では他にも「微生物燃料電池」「食器の抗菌性」など多彩な研究を推進。

  • バイオ環境化学専攻 ゲノム創薬化学研究室

    生体関連化学・機能性錯体化学研究室

    バイオ環境化学専攻 ゲノム創薬化学研究室

    人工金属酵素によるエネルギー資源と有用物質の獲得を研究。

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    生体がもつ金属酵素(例:ヘモグロビン、チロシナーゼなど)の反応を手本にして、新しい人工金属酵素の開発に取り組んでいます。中でも窒素をアンモニアなどの他の物質に変換できる金属酵素の機能を応用すれば、窒素を次世代のエネルギー資源とした、持続可能な社会への貢献につながると考えています。

    工学部 応用化学科 梶田 裕二 教授

    専門分野は、金属錯体、生物無機化学。研究は知的好奇心を満たすためにしているという根っからの研究者肌。

  • ゲノム創薬化学(宮本)研究室

    ゲノム創薬化学(宮本)研究室

    ゲノム創薬化学(宮本)研究室

    病気を根源から治療する核酸医薬で、次世代の抗がん剤をつくり出す。

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    病気を根源から治療する核酸医薬で、次世代の抗がん剤をつくり出す。

    ヒトの体内には遺伝子情報を司る「核酸」という物質があります。それを医薬品として利用することを核酸医薬といいます。病気を根源から治療できるため、難病も治せる画期的な薬の開発が期待されている研究分野です。当研究室では核酸のひとつ、「マイクロRNA」を用いて次世代の抗がん剤をつくり出すための研究に取り組んでいます。

    次世代型医薬のキーワードは、マイクロRNA。

    ヒトの生命現象は、たんぱく質が担っています。たんぱく質を遺伝子から合成するときに、遺伝子情報を転写し、これを翻訳する大事な仲介役を果たすのがRNA(リボ核酸)です。RNAの一つである「マイクロRNA(miRNA)」は、ヒトの体内に2000種類以上存在すると言われており、近年、がんの増悪や転移に深く関わっていることが明らかになってきました。
    がん細胞の内部では特定のmiRNAが少なくなっているため、これをがん細胞に注入することでがん細胞を死に導き、細胞を正常化することも可能となっています。
    当研究室では、miRNAを補充する治療法によって効率的にがんを治療する、次世代型医薬の開発を行っています。

    高度な核酸医薬の研究を可能にしたノウハウと研究体制。

    遺伝情報を司る「核酸」を医薬品として利用するのが、「核酸医薬品」です。従来の医薬品では狙えないmiRNAやメッセンジャーRNA(mRNA)の分子を創薬ターゲットとすることが可能で、病気の根元から治療できる画期的な医薬品として高い期待が寄せられています。
    がんだけでなく、アルツハイマーやALS(筋萎縮性側索硬化症)、アレルギーなど、これまで治療が困難だった病気の医薬品開発が可能となるため、世界中で盛んに研究が行われています。
    当研究室の特徴は、この核酸医薬品を開発するための、合成→細胞での創薬評価→合成化合物のデザインへフィードバックという効率的な研究サイクルが確立していること。
    病気の治療方法を変える新しい薬が、この研究室から誕生する日も遠くないかもしれません。

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    工学部 応用化学科 宮本寛子 講師

    専門分野は、ゲノム創薬化学、生命化学。同学科の北出幸夫教授と共に、ゲノム創薬と医療への応用をめざす。

※1 2024年4月、防災土木工学専攻から専攻名称変更(届出済)

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