研究室紹介

バイオ環境化学専攻 ゲノム創薬化学研究室

次世代医療の現場で役立つ治療薬をめざして。世界の注目を集めるRNA創薬。

がんの増殖を抑制するマイクロRNAを医薬品に。

高校の生物では、DNAが遺伝子で二重螺旋構造であるのに対し、RNAはタンパク質をつくる働きをする核酸で、1本の鎖による単鎖構造であると学ぶ。こうしたRNAの中でも遺伝子発現を抑制する効果を持つ21~25塩基程度の短いRNAが注目を集めている。それが「マイクロRNA」。
がんの増殖を抑制する、重要な役割を持っていることがわかってきたのだ。研究室では、こうしたがん遺伝子の働きを抑制する「RNA干渉」を活用することで、新たな医薬品を生み出す研究を進めている。研究のポイントは、体内の酵素によって分解されやすいRNAに化合物を加え、分解されにくくする方法を見つけること。
すでに大きな成果が生まれ、試薬として実用化にこぎ着けている。

実験室から臨床の現場へ。新しい治療薬の開発に挑む。

がん治療の主流となっている抗体医薬品は、医療費が高くなるというデメリットがある。
しかし、RNA分子は抗体に比べて少ない分子量で効果が発揮でき、製造コストが抑えられるというメリットを持っている。しかも、配列を変えれば、他のさまざまな病気に応用が可能だ。夢の薬になるかもしれないRNA創薬だが、研究には地道な実験が必要だ。
この研究室で生まれた薬が実験室から臨床の現場へと巣立っていく日も遠くない。医療の最前線で使われる治療薬の開発に、大きな期待が集まっている。

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