研究室紹介

土木工学専攻 水工・環境研究室

“水文学(すいもんがく)”の研究で、未来の河川と海を守る。

水の流れをたどり、河川の水質改善に取り組む。

雨や雪などによって地上に落下する水は、さまざまな経路を通って川に集まり、やがて海に流れ込み、さらに蒸発して大気中に戻っていきます。その過程を追究するのが水文学という領域。あまり聞きなれない学問ですが、河川整備や洪水対策、流域土地利用の管理などに欠かせない研究として発展を続けています。そんな幅広い水文学のなかでも当研究室が力を入れて取り組んでいるのが、河川の水質改善です。たとえば最近、伊勢湾のアサリやコウナゴ、海苔などの収穫量の減少がメディアで取り上げられましたが、これには河川を通して流入する物質量が深く関わっています。下水道の整備や工場排水処理によって、これまでは流入地点が特定できる工場や生活排水などのポイントソースからの汚濁物質を削減することにより水質改善を進めてきましたが、近年の河川や湖沼の水質改善はあまり進んでいません。研究室では、ここにメスを入れる研究を進めています。

研究室が汚染源として注目しているのが、ノンポイントソース。

山林・農地などの地表面や市街地の道路・屋根面などに晴れている間に降り注いで堆積し面的に分布する汚濁物質の発生源をノンポイントソースと呼びます。
これらは降雨によって洗い流されて河川を通して湖沼や海域に流入することで、水質環境に影響を及ぼします。
有機物質も窒素もリンも、適度な量であれば生物の栄養源になりますが、過剰になるとアオコや赤潮の原因となるのです。都市部では建築物やアスファルト舗装によって降雨が地中に浸み込みにくくなり、雨水流出量が増大して浸水の危険度が増しています。
同時に、こうした汚濁物質の量も増えているため、雨が降った時の雨水および汚濁物質の流出経路の解明と、その削減対策の立案と評価が急がれているのです。
10年先、50年先の日本のために、この研究を進めることが私たちの使命です。

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