研究室紹介

建築構造研究室

「地震が起きてもすぐ日常生活に戻れる家」を当たり前に。

免震構造は、地面と建物の間に部材を設置し、地震発生時に部材がエネルギーを吸収することで、建物のみならず、屋内の被害も最小限に抑えることができます。その主要部材である積層ゴム支承の性能向上に取り組んでいます。積層ゴム支承の座屈メカニズムの解明や経年変化についての調査、実建物の計測による振動特性評価などを行い、免震構造の普及に貢献しています。

工学部 建築学科 鈴木 敏志 准教授

専門分野は建築振動、免震構造、積層ゴム支承。コスト高や技術者不足など免震構造の課題解決に注力し、さらなる普及をめざす。

その他の研究室一覧

  • 環境・設備研究室

    空調設備の省エネを通じて、地球環境への負荷を低減。

    詳細はこちら

    ビルや住宅で使用される空調設備の省エネ化をめざした、さまざまな研究に取り組んでいます。業務用建物の消費エネルギーのうち、約4割を空調が占めているといわれ、地球環境への負荷を低減するうえで重要なテーマです。また、企業からの受託研究として、吹出口における風量測定・風量調整作業を効率化するための研究も行っています。

    工学部 建築学科 河路 友也 教授

    専門分野は、空気調和設備、室内温熱環境。卒業生が建築設備業界の将来を担うような人材に成長してくれることが夢。

  • レーザ工学研究室

    建築構造研究室

    レーザ工学研究室

    大型実験設備を活用し、地震に強い建物を追究。

    詳細はこちら

    鉄骨構造を対象に、より地震に強い建物づくりへの貢献をめざした研究に取り組んでいます。たとえば近年は、地震のエネルギーを吸収して建物の安全・安心を守る「制震部材」の開発を、企業と共同で推進。愛工大が有する全国有数の設備を活用した大がかりな実験と、コンピュータによる解析、双方を行えることが私たちの強みです。

    工学部 建築学科 薩川 恵一 教授

    専門分野は、鉄骨構造、構造力学。建設会社、鉄鋼メーカー、電力会社などとの共同研究を実施し、学生もそこに参加している。

  • 住居デザイン専攻 建築史・意匠研究室

    環境・設備研究室

    住居デザイン専攻 建築史・意匠研究室

    試行錯誤を重ね、特許取得をめざす。振動・騒音という環境問題の解決へ。

    詳細はこちら

    試行錯誤を重ね、特許取得をめざす。振動・騒音という環境問題の解決へ。

    道路管理者、コンサルタントと共同で、橋梁から出る振動や騒音(音波)の軽減策を研究しています。今までにない新技術を確立し、騒音や振動などを軽減するという社会貢献をめざしています。現在、学生と共に模型実験を行った技術で、特許を申請中。いつか、「あの騒音対策は愛工大の研究成果だ!」と喜べる日が来るかもしれません。

    工学部 建築学科 佐野 泰之 教授

    専門分野は、環境振動、低周波音、音響。前職は音響コンサルタント。国の環境影響評価にも参加。

  • 建築材料・施工研究室

    建築材料・施工研究室

    建築材料・施工研究室

    建築業界における課題をデジタル技術で解決したい。

    詳細はこちら

    「デジタルツイン・コンクリート工事管理システム」の研究をしています。準天頂衛星のみちびきを利用し、工事を行う位置をコンクリート打込み作業者が装着する受信機で測位。コンクリートポンプに設置したセンサが算出する打込み量と位置データを組み合わせて、現実の状態に近い工事進行を3次元で可視化します。作業者の高齢化や人手不足の課題解決をめざしています。

    実証実験の様子や技術の概要を動画で紹介しています。
    動画はこちら

    実証実験での取組み内容が「みちびき」のホームページで紹介されました。
    内閣府「みちびき(準天頂衛星システム)」サイトでの記事紹介

    工学部 建築学科 瀬古 繁喜 教授

    専門分野は、建築材料や建築施工。研究職として勤務していた建設会社での経験を活かし、デジタルツールの開発にも勤しんでいる。

  • 住居デザイン専攻 建築史・意匠研究室

    建築構造研究室

    住居デザイン専攻 建築史・意匠研究室

    より安心で安全な建物をつくるため、AI技術で、建築物の構造を最適化。

    詳細はこちら

    サグラダファミリアの樹木状柱など、動植物の形態を模倣したデザインは、科学的にも合理的であることが知られています。生物の形態や生態に着目し、AIやプログラムを活用しながら、建築物の最適構造デザインに関する研究を行っています。建築業界にもAI技術の導入は不可欠であり、安心で安全な建物づくりに貢献することが目標です。

    工学部 建築学科 曽我部 博之 教授

    専門分野は、構造力学、構造解析。建築物の最適設計の他、巨大地震による建物被害の研究も行う。

  • 住環境デザイン研究室

    住環境デザイン研究室

    住環境デザイン研究室

    キャンパスを飛び出し、住環境について考える。

    詳細はこちら

    建築と自然そして人間の共生による豊かで持続可能な生活環境や、都市生活と農村生活で求められるモノとコトなどについて考えます。活動は、学生自らが屋外で動くフィールドワークが主体で、2022年度は愛知県瀬戸市の団地でフードドライブを実施したり、長野県下水内郡栄村のキャンプ場の活性化を目的とした企画の立案を手がけました。

    工学部 建築学科 武田美恵 教授

    専門分野は、都市生態学と住生活学。里山環境の保全や新興住宅地におけるコミュニティの形成過程など、多彩なテーマを研究中。

  • 計画系(中井)研究室

    計画系(中井)研究室

    計画系(中井)研究室

    地域住民がどのような生活構造を持っており、どのような施設選択行動を行っているのかなど、施設サービスへの要望の抽出と整理。・ライフスタイルの変化や合併などにより、地域単位の考え方が大きく変わってきており、「生活圏」という概念の整理。・まちづくりにおける建築計画の役割に関する研究。

  • 建築社会システム研究室

    建築社会システム研究室

    建築社会システム研究室

    空き家や廃校を活用し、地域活性化につなげることをめざして。

    詳細はこちら

    地方の過疎化や都心の空洞化により、空き家や廃校など多くの「建築ストック」が発生しています。これらの課題に対し、たとえば廃校を老人ホームに改装して活用するなど、建築や都市計画の知見によって解決に貢献できることがあります。当研究室では設計実務と研究の両視点から、地域活性化に貢献できるノウハウの蓄積を進めています。

    工学部 建築学科 野澤 英希 教授

    専門分野は、建築計画、地域計画、建築ストック活用、まちづくり(地域再生)。豊田市建築審査会会長なども務める。

  • 建築学専攻 建築構造研究室

    建築設計研究室

    建築学専攻 建築構造研究室

    折紙工学を使い、誰も見たことがない造形原理とデザインを発見し未来に残す。

    詳細はこちら

    折紙工学を使い、誰も見たことがない造形原理とデザインを発見し未来に残す。

    折紙工学を発展させ、1枚の板材から驚きと美しさを併せもつ3次元立体をつくる研究を行っています。私が開発した回転建立方式(RES)は、国内外から反響を得て、各国の展示会に招待され、商品化もされました。将来的には、現実の建築物として実現すると確信しています。未知なる造形を創造し、未来の人々と共有することが目標です。

    工学部 建築学科 宮本 好信 教授

    専門分野は、建築設計。座右の銘は「美は素材の制約との葛藤から生まれる(アンリ・マティス)」。

  • 歴史・意匠(清水)研究室

    歴史・意匠(清水)研究室

    歴史・意匠(清水)研究室

    建築を通じて過去と未来をつなぎ、歴史文化を継承。

    詳細はこちら

    古くなった衣服、空きビンやペットボトルなど、どんなものでも必要とする人に譲ったり、新たな資源として再利用したりすることで、貴重な資源をリユース・リサイクルすることが当たり前の時代です。建築も同じです。実測調査や史料調査を行うことで過去の建築の優れた特徴や価値を見定める、保存・修復に役立てる、または活用の方策を考えるといった研究をしています。
    建築は、築年数が経つと劣化しますが、同時にヴィンテージの価値も獲得していきます。建設に関わった人々や建てられた地域・時代、使用された建材にまつわる歴史文化をしっかりと読み解くことで建築の真の価値を認識し、貴重な文化財として未来へ引き継ぐことが研究の目的です。

    工学部 建築学科 清水 隆宏 准教授

    日本古典建築書(木割書)における設計手法の研究では、残された史料を解読・分析することで、近世大工の考えに思いを馳せる。

  • レーザ工学研究室

    建築・歴史意匠研究室

    レーザ工学研究室

    失われつつある文化財を調査し、価値ある建築を後世に伝承。

    詳細はこちら

    文化財に関する建築の調査・研究を行っています。愛知県内の寺院や古い町並みは、今後さまざまな要因で失われていく可能性があります。そんな建築に対し、文化財として評価する機会があれば、それに関わり、文化的な価値を伝えていく活動を行っています。文化財を保存し、後世に伝えていくためにも重要な活動だと考えています。

    工学部 建築学科 野々垣 篤 准教授

    ライフワークとして、インド建築を中心とした南アジアの建築を専門に研究。日本建築のルーツをたどる途方もない旅だ。

  • 建築学専攻 建築構造研究室

    環境・設備研究室

    建築学専攻 建築構造研究室

    住宅・建築の省エネルギー化に向け、建築と気象の関係性の解明に挑戦。

    詳細はこちら

    住宅・建築の省エネルギー化に向け、建築と気象の関係性の解明に挑戦。

    現代は、省エネを考慮せずには建築物を建てることが難しい時代。私たちは、建築物の熱環境シミュレーションのための気象要素のモデル化に取り組み、建築内部の環境設計を適切に行うための研究をしています。国内外の研究機関と協力し、建築気象データの測定・整備も実施。省エネニーズの高い東南アジアの環境問題にも役立つ研究です。

    工学部 建築学科 細淵 勇人 准教授

    専門分野は、建築気象・熱環境。環境意識の高い、自分で物事を考える学生の育成が目標のひとつ。

  • 都市計画・まちづくり研究室

    空き旅館を再生し、 学生シェアハウスに。

    詳細はこちら

    都市地域再生や災害復興について、実際のまちでの実践を積み重ねながら研究に取り組んでいます。その一環として、瀬戸市の商店街にある空き家となっていた大正4年創業の旅館「松千代館」をリノベーションし、学生シェアハウスに。現在は学生たちがそこで実際に暮らし、商店街の方々と交流しながら、まちづくり拠点としての再生に取り組んでいます。

    工学部 建築学科 益尾 孝祐 准教授

    専門分野は、都市計画、まちづくり。愛工大に赴任する前は、設計事務所にてさまざまな地域のまちづくりに携わってきた。

  • 建築構造・材料研究室

    建築構造・材料研究室

    建築構造・材料研究室

    1+1が2を超える複合材料を研究し、社会発展への貢献をめざす。

    詳細はこちら

    鉄、コンクリート、木材などの材料を2以上、一体的に組み合わせた複合材料の研究を行っています。鉄筋をコルゲートチューブで覆うことで、錆に強い鉄筋を実現させるなど、それぞれの材料の弱点を補うことで、新たな価値を生み出すことが狙い。研究の成果は規格や基準、指針などに適用され、社会発展に貢献すると考えています。

    工学部 建築学科 山本 貴正 准教授

    専門分野は、建築構造、材料工学。学生と一緒に楽しんで研究するのがモットー。将来は教え子と仕事をするのが夢だとか。

  • 建築・構造研究室

    建築・構造研究室

    建築・構造研究室

    「地震災害に強い」レジリエンスな建築を実現し、災害後も住み続けられる安心を。

    詳細はこちら

    日本の耐震設計では建物の倒壊を防止して中の人々の命を守ることが最低限の目標となっており、大地震後に建物を使い続けられる保証はされていないことがほとんどです。私の研究室では、建物の一部を取り出して構造実験を行うことで、建物の被害を抑える方法だけでなく被害の度合いを判断する方法を探り、本当の意味での「地震災害に強い建物」を実現する研究を行っています。

    工学部 建築学科 巽 信彦 講師

    専門分野は鋼構造、合成構造、非構造部材など。学生たちには、研究を通して考える力を身に付け、研究成果をあげることで社会の役に立つ実感を体験してもらいたい。

  • 建築計画研究室

    建築計画研究室

    建築計画研究室

    さまざまな立場の人が暮らしやすい建築・まちを考える。

    詳細はこちら

    少子高齢化が進行した日本では、高齢者、障がい者、小さな子供等さまざまな立場の人が生活しています。今後の建築は、そのような人達も含めて“生活しやすい”建物が望まれます。そのためには、多様な使われ方を理解する必要があり、研究室では実際に福祉施設に訪問し、利用者の行動等を分析することから、施設計画に効果的な手法を検証しています。誰もが使いやすい建築のあり方を提案するのが目標です。

    工学部 建築学科 宮崎崇文 講師

    専門分野は、建築計画学、福祉住環境。福祉施設の計画、高齢化の進んだ地域でのまちづくりなど、福祉・建築に関わる分野を研究。

※1 2024年4月、防災土木工学専攻から専攻名称変更(届出済)

pagetop