脚の不自由な人とロボットが協力して歩けるしくみを追究。
脚の不自由な方の日常動作をアシストするロボットの研究開発を行っています。現在、取り組んでいる課題は安全性。歩行中に転倒しないよう、ロボットの機構、人間の動作分析、ソフトウェアなど、さまざまな側面から「使う人とロボットが協力して歩行できるしくみ」を追究しています。将来は医療機関や企業の方々の力もお借りして実用化に近づけていきたいと考えています。
専門分野は、ロボット制御、バイオメカニクス、医用福祉工学。「自己研鑽」をスローガンに研究室の学生を指導している。
紙の性質を利用して、摩擦・摩耗の起源に迫る。
摩擦・摩耗の起源を探るのが研究テーマ。その核に迫るため、紙の性質を利用し、さまざまな摩擦状態を再現することで、メカニズムを考察します。機械系の研究室で、紙を扱うとは思いも寄らないでしょう。しかし、一般的な機械材料にとらわれない柔軟な発想が大切。あらゆる材料の摩擦をコントロールできる技術を実現していきたいですね。
学生時代、企業時代を通じて最も難解な材料が紙。身近な素材だからこそ、その摩擦・摩耗を制御することに意義と魅力を感じている。
楽しく創造的アイデアを活かしたこれまでにない3Dプリンターなどをデザイン・試作し、企業とともに製品化を行い先進的文化の形成にチャレンジする。
機械の振動や騒音の低減に関する研究や、機械・構造物の静的および動的な挙動の解析法に関する研究を行っている。
機械構造物が持つダイナミクスにより生じる現象のなかでも、特に機械構造物に生じる振動の解明とその抑制に関する研究や、歩行ロボットの歩容生成などの研究を行っている。
蛍光物質の発光強度変化による物質表面の圧力や温度の面分布を測定する分子センサの開発に取り組んでいる。
「火災旋風」「くん焼」など、複雑な燃焼現象のしくみを解き明かす。
大火事の際に現れる、炎が竜巻のように巻き上がっていく「火災旋風」。火災の初期要因となる、炎の出ない燃焼状態「くん焼」。こうした現象のしくみを解明し、防災に役立てることをめざしています。他にもメタンハイドレートを対象とした研究など、実験と数値解析を駆使し、燃焼に関するさまざまな現象を詳細に調べています。
専門分野は、熱工学、伝熱工学、燃焼工学。熱流体の分野で未解明となっている、複雑な現象の機構解明に挑んでいる。
エネルギー機器や環境機器のなかに生じる複雑な熱流動現象の解明を通して、エネルギーの有効利用と省エネルギー技術の開発に取り組んでいる。
8の字運動を行う羽ばたき飛行機を開発する、独創的な研究にチャレンジ。
人類が最初に開発に挑んだ飛行機は、そのほとんどが鳥のように羽ばたくものでした。
当時の人びとにとって自由に空を飛べるものは鳥や昆虫に限られていたため、羽ばたきという方法を選んだのはごく自然な事だったのかもしれません。
羽ばたき飛行機はオーニソプター(ornithopter)と呼ばれ、エンジンやプロペラを用いた飛行機が主流になった現在でも、世界各地で研究が行われています。
しかし、鳥が羽を動かす機構を機械で模倣するのは難しく、多くはトンボや蝶、蚊などの昆虫をモデルにしています。
当研究室はこの分野にカブトムシを模倣した小型無人飛行体で挑み、8の字運動を行う羽ばたき飛行機の開発・設計に取り組んでいます。
生物の羽ばたきを模倣するためには、まずその生物の羽ばたき運動機構を理解しなければなりません。カブトムシの羽ばたき数は、毎秒40回。
全長10cmの羽ばたき飛行機を飛ばすためにも、同じだけの羽ばたき数が必要です。しかも、重量出力比を考えると、全重量を10g以下に抑えなければならないこともわかってきました。
こうした機構を研究しながら開発と設計を進め、現在は羽ばたき運動で揚力を得る研究を進めています。
8の字運動を行う羽ばたき飛行機の開発・設計は、国内外の学会でも注目を集め高い評価を得ています。
将来はこの飛行機で、災害地の被災状況や火星の探査に挑戦することが研究室の目標です。
単気筒エンジンや急速圧縮装置を用いて、燃焼解析に基づくエンジンの熱効率改善に関する研究に取り組んでいる。
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モデルに基づくシステム制御論、センサ情報を利用したロボット制御、自動車の運動制御と振動制御など、メカトロニクスに知能を与える制御と情報処理を研究する。
気象や航空・風力発電・自動車など多くの工学分野に関わる渦の物理量やダイナミクスに関する研究、一方で環境修復しながら発電するヘドロ発電にも取り組む。
安全・低侵襲・高機能を特徴とする新しい医療機器の創出をめざして、再生医療用デバイスなどの研究・開発を推進している。
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主にTiNi系形状記憶合金について、新たな機能特性の付与、疲労寿命・耐食性向上、応用モデルの作製に関する研究に取り組んでいる。
プラズマを用いて新規潤滑性硬質膜を創製することにより、機械工学の様々な分野に「表面」から挑戦していきます。
切削、研磨、エッチング、めっき等の生産加工やマイクロ加工とその評価技術に関して、地球環境にやさしくスマートな加工プロセスの提案とその実用化を目指して研究開発に取り組む。
材料の表面近傍に着目し、加工などによる特性向上およびその評価方法について研究しています。また、ポリマー材料を対象とした高機能化やアクチュエータを3Dプリンタを用いて開発しています。
微小な機械システムを開発する上で必要な、超微細加工技術の開発、材料の機械特性と微構造の解明、新材料の開発に取り組んでいる。
※1 2024年4月、防災土木工学専攻から専攻名称変更(届出済)
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