初日は真夏日、2日目は雨にも関わらず、
学生の活気に満ち溢れた2日間。
2017年7月22日(土)、23日(日)の2日間にわたり、八草キャンパス(豊田市)と、自由ヶ丘キャンパス(名古屋市千種区)の両校舎で同時にオープンキャンパスが開催されました。
八草キャンパスでは、電気、応用化学、機械、建築など61のテーマで研究室の中身が体験できるように様々な工夫を凝らし、最新技術にふれる場を設けることで、入学を希望する高校生たちの関心を集めました。
一方、自由ヶ丘キャンパスでは、経営情報システム専攻科の研究室が12のテーマでデモンストレーションを実施。例年楽しみにしているというキャンパス周辺の地域住民の方々も多く訪れ、賑やかな雰囲気の中で大いに盛り上がりました。
初日は快晴でしたが、2日目は突然大雨が降り出すあいにくの天気。それでも在学生たちが来場者の方々を親切にサポートするなど、愛工大の雰囲気と魅力を伝えた2日間のレポートです。
受付案内
オープンキャンパスの来場窓口となる受付案内。ここでオープンキャンパスのパンフレットや入試ガイド、過去の入試問題集(通称赤本)などの資料を一式受け取ります。この時期は猛暑となることから、熱中対策のドリンクの無料配布と、学食を無料で食べられるチケットなども渡されます。
来場者の方は、受付案内役の学生の元気な声と丁寧な案内に、笑顔でキャンパスの中へ入って行きました。
説明会&相談ブース
入試個別相談コーナーは、常時行列ができるほどの大盛況。推薦入試の状況など、生の情報が聞ける貴重な機会であることから、真剣な表情で話しを聞く高校生とその親御さんの姿が数多く見受けられ、愛工大への注目の高さがうかがえました。
説明会&相談ブース
学食「自由ヶ丘食堂」内で行われた個別相談。保護者同伴で訪れる高校生が多く、学費や下宿、入試内容など、具体的な質問を投げかける姿が見られました。地域との共存を掲げるキャンパスのため、当日は家族で訪れる方も多く、子どもたち向けのイベントなどが行われていました。
学食体験
受付時に配布されたパンフレットには、ランチチケットが付いており、各学食で提示すると無料で食べられます。大学生が日頃どんなものをどんなところで食べているのかを知ることができるのが魅力です。高校生たちは、初めての学食に、その安さと美味しさに驚いていました。当日は3種類ほどの決められたメニューからのみの選択でしたが、通常は多くのメニューの中から選べることも知って、「いろいろ食べてみたい」と友人らと楽しそうに談笑する姿が見られました。
理工系ガール企画
愛工大の女子学生による専用ブースを設け、愛工大で学びたいと考えている女子高校生のために、在学する女子学生がマンツーマンで質問に答えていました。普段の生活のことから研究のことまで、生の声が聞けるとあって、ブース内は女子高校生やその親御さんたちで常に大盛況!
またブース内には、大学案内や各種誌面で紹介された女子学生たちの写真や、研究に取り組む姿、キャンパスライフを満喫している姿など、素顔の彼女たちの写真を展示し、興味深く見入っている女子高校生の皆さんの姿がありました。
八草キャンパスの1号館特設ステージでは、「女子学生パネルディスカッション」を開催。愛工大で学ぶ7人の現役女子学生が登壇し、愛工大の印象や研究内容、将来の目標など、質問項目に対してパネルに答えを書いて発表する形式で進められました。専門分野に関する研究内容や、将来の明確な目標について答える7人の学生に、「すごいね」「みんなしっかりしているね」という声が観客席から聞こえてきました。
専攻デモンストレーションPickup!
専攻デモツアーとは、多くのテーマがあるデモンストレーションの中で、「何を見ていいのかわからない」という高校生に向けて、専攻ごとにツアーを組んで案内するものです。1号館入口で参加者を募って在学生が各研究室まで誘導します。見たいデモンストレーションや知りたい研究内容を効率よく見学できます。
電気学科 | 電気工学専攻 電子情報工学専攻 |
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バッテリーのないプラレールを走らせて、非接触で電力を伝送する、ワイヤレス給電技術を実際に目で見える形で発表。当たり前のように使っている、「置くだけの充電器」の仕組みについてや、電子マネーやカードも同じ仕組みであることなどもわかりやすく説明。子どもの時に遊んでいたというプラレールを使っての実演に、高校生は目を輝かせて聞き入っていました。
ワイングラスの縁を擦って、きれいな音が出ることを体験。水の量を変えたグラスを並べて音階を奏でるなど、高校生の皆さんは楽しそうにグラスを擦っていました。またその仕組みを周波数の計測値を表したり、水の振動の様子を発砲スチロールを使って可視化。仕組みについても学びながら、「究極のいやしの音だね」との感想を述べていました。
応用化学科 | 応用化学専攻 バイオ環境化学専攻 |
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アクセサリーにも使われている、人気のジルコニアセラミックスの成形を体験。ふくろうの型に流し込み、固まるまでの間にセラミックの錆びない、劣化しにくい、割れにくいという性質を活かして、医療器具などにも使われているなどの説明を来ました。完成したセラミックスのふくろを手に、実はダイヤモンドよりも衝撃に強いことを聞いて、高校生たちは驚きの表情を見せていました。
大人気のデモンストレーションで、常に順番待ちをする高校生と、その親御さんたちであふれていました。2008年にノーベル賞を受賞した光るタンパク質が、現在どのように応用されているかについての説明を聞いたのち、実際に大腸菌を光らせたものを見るという体験も。ノーベル賞の技術を実体験できるとあって、一番印象に残るデモンストレーションだったと語る高校生も多数いました。
機械学科 | 機械工学専攻 機械創造工学専攻 |
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学生が自分たちで設計・開発したフォーミュラカーの車両構造の説明や、実際に参戦したフォーミュラ大会の概要説明、さらに展示と実演が行われました。デモンストレーションでは、予定の時間の前に多くの高校生や親御さんたちが集まり、大きなエンジン音を響かせて疾走する様子を真剣に見学していました。親御さんの方が熱心に質問する姿も見られました。
3DCADを使って彫刻感覚で立体を作る面白さを体験。その後、3Dプリンターでの印刷の仕組みを説明し、実際に3Dプリンターがどのように印刷していくのか、その過程も可視化。少しずつ形ができあがっていくマグカップを興味深く見入る高校生からは、現在の3Dプリンターの課題や今後、どのようなことを手がけていくのかなど、質問が投げかけられていました。
土木工学科 | 土木工学専攻 防災土木工学専攻 |
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コンクリートの重さを決める要因が骨材によることを、実際のコンクリートを持って体感。重いコンクリートはダムなどに、軽いコンクリートは高速道路に使われるなどの説明を受けると、納得の表情を見せる高校生たち。さらにコンクリートの内部の劣化を測る機械を見せてもらうなど、コンクリートに関しての新しい発見に、「面白かった」との感想が聞かれました。
24班に分かれて、規定の長さと決められた本数の3種類の部材を使って橋を作り、訪れた一般の人たちの投票などにより、デザイン性、載荷、プレゼンテーションなどの総合評価でナンバー1を競うプレゼテーションです。在学生が、工夫した点やこだわり部分などを熱心にアピールすると、真剣な表情で見比べて投票する高校生たち。積極的に質問をする姿も見られました。
建築学科 | 建築学専攻 住居デザイン専攻 |
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地震に強い家とはどのようなものかを、家の模型を使って説明。ポイントは筋交い。筋交いを入れた模型と外した模型を揺らしてみて、模型の揺れ方がどれだけ違うかを体験。「こんなに違うんだ!」と驚きの声を上げる高校生たち。また免震、耐震、制振の各構造の仕組みを実演。真剣に見入る親子がたくさんいました。
ヒートポンプ(熱交換器)の仕組みと利用方法の解説や、換気扇による空気の流れの実演。さらに騒音を抑えるカーペットの騒音レベルを可視化。実際の住宅にどう使われているかなど、説明と実演を組み合わせたわかりやすいデモンステレーヨンに、特に女子学生とその親御さんが多く訪れていました。
経営学科 | 経営情報システム専攻 スポーツマネジメント専攻 |
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自由ヶ丘キャンパスの近隣にある商店街「自由ヶ丘プラザ」と連携。商店街の現状の把握と問題点の掘り起こしをもとに、活性化に向けた企画案を展示。実際に商店街でどう成果が出たかを展示。訪れた人たちにもアンケートで参加してもらい、くじ引きイベントで景品を渡すなど、子どもたちにも大人気!常に多くの人で賑わっていました。
プロのスポーツ選手もフォームの研究などに使っているという、「ダートフィッシュ」というソフトを使用し、自分の動きを実際に見ることができるデモンストレーション。野球部の男の子たちは、自分のスウィングや投球フォームをカメラで撮影し、映し出された映像を見て「こんなの初めて!」「こんなフォームなんだ」と驚いていました。
情報科学科 | コンピュータシステム専攻 メディア情報専攻 |
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「キネクト」という機械で体内構造を表現するアプリを作成。実際に体を動かして画面に映し出し、臓器の位置とその形を画面上で確認。臓器の名前をクイズ形式で答えるなど、体を動かしながら臓器のことを学べるとあって、「間違えた!」「こんな形なんだ」などと友人らと笑い合う姿が見受けられました。
CGメディア研究室で実際に研究している最新のVR/ARを体験。VR体験では、溶接のバーチャル体験を行い、ARの進化版であるMRでは、メガネをかけると、現実空間にキャラクターが出現し、触れたら動いたり近寄ったりすることを体感。実際のゲームで使われている技術だけに常に待ち時間が出るほどの人気デモンストレーションでした。
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