ものづくりへの情熱が夢の実現につながるようにサポート
愛工大では、ものづくりに挑戦する学生を応援する独自の制度「学生チャレンジプロジェクト」を用意しています。つくる場所、材料費、コンテストや大会に参加するための資金を、愛工大がバックアップ。興味があれば誰でも参加でき、申請さえすれば自分でプロジェクトを立ち上げることもできます。クリエイターになるための道は、すべての学生に開かれています。
学生チャレンジプロジェクト事例紹介
AIT鉄人プロジェクト
AIT鉄人プロジェクトは、愛工大の代表的なチャレンジプロジェクトです。愛工大のイメージキャラクター・鉄人28号をモデルとし、その製作は2003年からスタート。毎年さまざまなテーマを掲げ、学生たちが進化させています。エンターテイメントロボットとしてテレビ出演やデモンストレーション、オリンピックの聖火リレーの応援イベントに参加するなど、多方面で愛工大のロボット製作技術をアピールしています。
ものづくりやロボットが好きな仲間と一緒に新しい鉄人28号をつくり続けていきます。
高校時代にロボットアニメに夢中になり、大型の人型ロボットを生み出すことにロマンを感じ、このプロジェクトに参加しました。鉄人プロジェクトは2024年で21号を数え、歴史の深さを実感します。21号のテーマは部位開発として大型ハンドの開発を中心に取り組みました。製作したのは鉄人の胴体(左半分)と左腕。ロボットミュージアムの天井ギリギリに収まる高さで、かなり大きいです。私はリーダーとしてチームのまとめ役を務めましたが、15名のメンバーと一緒にお互い弱い部分を補い、チームでひとつのロボットをつくり上げていくところに、このプロジェクトの醍醐味を感じました。近年、高性能なシリアルサーボが出てきているので、2025年はそれを活用し、体高140cmほどの歩行型ロボットを開発していきます。私はリーダーを外れますが、ものづくりやロボットが好きな学部生と一緒に、また新しい鉄人製作にチャレンジしていきたいと思います。
学生フォーミュラ日本大会EV参戦プロジェクト
フォーミュラカーとは、国際自動車連盟が定める規格に沿ったレーシングカーのこと。毎年9月に開催される「学生フォーミュラ日本大会」では、学生たちがフォーミュラ車両のコンセプトを立て、設計・製作・走行・評価を行い、ものづくりの総合力を競います。この大会で好成績を残すことを目標に活動するのが「AIT学生フォーミュラ研究会」です。学生が知識と技術を持ち寄り、スポンサー企業とのやり取りを重ね、約1年間で小型レーシングカーを製作して臨みます。
僕が学生フォーミュラを知ったのは小学生の頃です。以来ずっと、自動車の中でもF1の空力に興味があり、大学進学先は「学生フォーミュラに参加している大学から選ぼう」と考え、大分県から愛工大へ。チームは今後の自動車業界を見据え、2020年からEV部門に参戦しています。メンバーは機械学科のほか電気学科など他学科の仲間もいます。前期は準備作業をして、9月の大会が終わるとすぐに各部門に分かれ、次回に向けて動き出します。大会は車両検査や書類提出などの静的審査が厳しいのですが、2024年はEVに転向してから初めて合格し、5年ぶりに大会会場での走行がかない、OBのみなさんやスポンサー企業さまにも喜んでいただきました。僕はコックピット部門のチームリーダーを務め、ドライバーとしてもハンドルを握りました。2025年度は統括リーダーとして「全種目完走」と「安心してアクセルを踏んでいけるクルマ」を目標に、メンバーと切磋琢磨しています。
水中探査ロボットプロジェクト
海洋生物の生態を調べたり、海底に眠る資源を探したり、水中のインフラを点検したりと、近年活躍の場を広げる水中ロボット。それらを設計・製作するのが「水中探査ロボットプロジェクト」です。2024年は国立研究開発法人海洋研究開発機構「JAMSTEC」横須賀本部で開催された、国内最高レベルの水中ロボット競技会「水中ロボットコンベンション」2部門での準優勝と1部門での3位、「沖縄海洋ロボットコンペティション」での準優勝といった成績を収めました。
水の中で縦横無尽に動くロボットを開発。無人で水中探査ができる未来をめざして。
配属になった研究室で水中生物型ロボットと出合い、おもしろさにのめり込みました。陸上と比べて動作環境が特殊なので、宙返りをさせるなど縦横無尽に動かせるのが魅力です。僕たちは「人が入ることが難しい水中でも自由に動き回ることができるロボット」の開発をめざしています。現在は電気学科と機械学科のメンバーが知識と技術を持ち寄り、先輩たちのノウハウを継承しながら、7機体の製作や改良を行っています。設計がシンプルでパワーがある「スクリュー推進型ロボット」と、ヒレや羽を付けて生物のように泳がせる、静音性が高い「生物模倣型ロボット」の2種類を駆使して、大会にも臨みます。2024年のJAMSTECの競技会では3部門で入賞することができました。1機体は現地でモーターが燃えるアクシデントがありましたが修理に成功し、独創性などが評価される「フリースタイル部門」で3位を受賞しました。今後も各部門で優勝を狙います。
菱野団地における多世代交流促進兼課題解決プロジェクト
1966年から整備された愛知県瀬戸市の大型住宅団地「菱野団地」。菱野団地は、急激な人口減少や施設の老朽化などさまざまな課題を抱えていることから、愛知工業大学(野澤研究室・益尾研究室)他2大学5研究室が、団地の住人や地域事業者、瀬戸市と協働して再生をめざすプロジェクトを行っています。その中でプロジェクト代表の岡田大輝さんは、子ども向けのワークショップや団地内の中央広場の再整備に携わりました。
当時の活気を取り戻せ!菱野団地の再生に尽力したプロジェクト。
もともと自分で設計したベンチや家具をさまざまな方々に提供したいという思いがありました。このチャレンジプロジェクトなら僕の希望がかなえられそうだと感じて申請。2024年7月から活動を開始し、これまで菱野団地に住む子どもたちに模型を製作するワークショップを開催しました。模型づくりを通して、団地の現状を知ることやものづくりの楽しさを伝えることができたと思います。団地の中央広場を住民の憩いの場として機能させるため、ベンチの製作も行いました。自治会や市の職員のみなさん、施工会社の方々とコミュニケーションしながら、計画を進めていくのは苦労もありましたが、学生の段階でこのような経験ができたのは、大きな学びになりました。菱野団地はさらなる改善を行っていけば、もっと住みやすい団地になるポテンシャルがあります。この活動を可能な限り後輩にも引き継いでもらいたいと望んでいます。
防災ボードゲーム製作と地域での活用
愛工大は地震危険度の高い地域に立地していることもあり、古くから地震や防災に関する研究が進んでいます。地域防災研究センターをはじめ、耐震実験センター、エコ電力研究センターといった専門的な施設がその象徴。そんな中で、学生による防災活動を主体とした研究会「学防(まなぼう)ラボ」のメンバーが、より多くの方々に防災の知識を広める活動の一環として「防災ボードゲーム」の企画・製作に取り組みました。
楽しく防災について学べるスゴロク製作でより多くの人に防災知識を広める!
防災の啓発活動のために、地域防災研究センターの横田センター長からチャレンジプロジェクトを勧められました。メンバーたちと議論した結果、もし津波が来たらどのように避難すればいいのかを学べるスゴロク「決断の狭間」を製作することにしました。スタート地点は海の近く。サイコロを振って止まった場所でクイズに答えるイベントもつくりました。子どもも遊べるよう簡単な〇×形式にし、避難するルートを自分で決められるようにしたのもこだわった点です。もともとボードゲームをプレイするのが好きだったこともあり、試行錯誤しながら、製作する立場になれたことはすごく有意義でした。ネガティブな部分を改善していく作業も楽しかったですね。このスゴロクは学防ラボのイベントで参加者に遊んでもらい、楽しく防災について学べるアイテムとして活用していきます。さらに改良を重ね、ゲームマーケットで販売できるようになればいいですね。
新しいゲーム関連情報技術を取り入れたゲーム制作と東京ゲームショウ2024への出展
「東京ゲームショウ」とは、年に1度開催されるコンピュータエンターテイメントの総合展示会です。会場は東京の幕張メッセで行われ、日本最大級の規模を誇ります。ゲーム業界関係者も訪れるなど業界からの注目度も高く、2024年は史上最大規模となる44の国と地域から985の出展がありました。その中の「ゲームアカデミーコーナー」に出展したのが、愛工大の「新しいゲーム関連情報技術を取り入れたゲーム制作と東京ゲームショウ2024への出展」チームでした。
初心者ばかりのチームでゲーム制作。イスに座って体を動かすアイデアで勝負。
入学前に『AIT MAGAZINE』で学生チャレンジプロジェクトのことを知り、興味がありました。また、情報系の中でもメディア情報を学べる大学は希少で、大学見学に来た際に「挑戦の機会が多い愛工大に入りたい」と感じました。入学後まもなく、水野慎士教授が「東京ゲームショウに参加したい人は!?」と呼びかけてくださり、応募。希望者約100人が21チームに分かれ、アイデアを出し合ってゲーム制作に取り組みました。私のチームはゲーム制作やプログラミングの未経験者ばかりだったため「普通の案では勝てない。変わったインタフェースで戦おう」と考えました。そして教授のアドバイスの下、イスに座ったままレッドカーペットを進み、体を左右に動かすことで観客からアイテムをゲットするゲーム『ムービーフェス』を制作。今後も全国規模のイベントにコンスタントに出展できるよう、仲間と一緒にインパクトのあるゲームをつくっていきたいです。
学生チャレンジプロジェクト一覧
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演算増幅器設計コンテスト(オペコン)
目指せ入賞プロジェクト
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JSBC2024
(ジャパン スチール ブリッジ コンペティション)
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- ETロボコン2024参戦プロジェクト
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- 災害対応ロボット研究プロジェクト
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- 自律移動ロボット競技会への参加
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二足及び多足歩行、
走行ロボットの製作
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2024年美浜ミニバイク
6時間耐久レースへの参戦
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- RoboCupプロジェクト
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SDGs視点で考える食品ロス削減活動
ー豊田市との連携から自由ヶ丘キャンパスまでー
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蒸気機関車のレストアと
各イベントの出展
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可搬型の家具固定実験装置の
製作と家具固定の推進活動
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TGS2024出展に向けた
ビジュアルデザインプロジェクト
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TGS2024出展に向けた
クロスメディア戦略プロジェクト
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2024 Ene-1 SUZUKA Challenge、
2024 Ene-1 MOTEGIへの挑戦
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進化計算コンペティションのための
モジュール開発
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学生による空き空間の活用を通した
プレイスメイキング
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設計競技および
建築コンペティションへの参加
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- AITアイデアクリエイターズ
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岐阜市中心市街地における
活性化プロジェクト
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- ミニ四駆AI開発プロジェクト
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種子島ロケットコンテスト
モデルロケットプロジェクト
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全日本学生
室内飛行ロボットコンテスト
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