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チャレンジプロジェクト

学生チャレンジプロジェクト事例紹介

学生フォーミュラ日本大会、EV部門への挑戦

  • SDGs

「学生フォーミュラ日本大会」は、学生で組織されたチームが1年間でフォーミュラスタイルのレーシングマシンを設計・製作し、その性能と企画力、技術力などを総合的に競う競技です。
愛工大はチャレンジプロジェクトとしてこの大会への挑戦に10年以上の歴史があります。2023年も8月から開催される学生フォーミュラ日本大会2023へ出場に向け、どんな取り組みをしているのか、プロジェクトの代表に伺いました。

  • 小川 敬寛さん

EV部門トップ5入りをめざして、車体のフレームから新しく設計。

  • 学生フォーミュラ日本大会

2022年、学生フォーミュラ日本大会が3年ぶりに開催されました。昨年から参戦カテゴリーをICV(ガソリン自動車)からEV(電気自動車)に転向。従来のICVフレームをベースにエンジンが搭載されていたリアセクションをEV仕様に改造して臨みましたが、世界的な半導体不足の影響でパーツが届かず、設計も大幅に遅れてしまいました。それ以外にも初挑戦でうまくいかないことが続き、大会では実際に走らせるまでには至らず、不甲斐ない結果になってしまいました。
学生フォーミュラはクルマを走らせて競う動的審査だけでなく、車検や静的審査(コスト、プレゼンテーション、デザイン)もあり、安全性の確保、書類提出など厳しい審査を通過しなければなりません。さらに今年は規則によってフレームを新設。現在、設計が終わり、これから実際の製作に入ってきます。EVは大きなバッテリーを積載するスペースの確保や制御系のパーツが多いのでICVとは違う設計思想が求められるのが難しいところです。まだまだ課題はありますが、EV部門のトップ5入りをめざしていきたいと思います。
最初は単なるクルマ好きでしたが、実際に学生フォーミュラに挑戦することで、その仕組みや機能を深く理解することができました。さらにパーツの供給などを受けるため、スポンサー企業さまとの交渉を通じてコミュニケーション能力やプロジェクトを率いるリーダーシップ、スケジュール管理力など、多くの学びと成長を実感しています。クルマが好きな人はもちろん、人間的にも成長したい意欲的な学生はぜひチャレンジしてほしいと思います。

CREATOR's Profile

  • 小川 敬寛さん

プロジェクトメンバー11名がイチからクルマをつくりあげるのは、2019年の前回大会以来。今年こそは動的審査もパスし、上位入賞を狙います!

工学部 機械学科 機械工学専攻 3年
小川 敬寛さん
愛知県 愛知工業大学名電高等学校出身

ソーラーカーの製作およびソーラーカーレース鈴鹿2021への参戦

  • SDGs

ソーラーカーレース鈴鹿は、1992年に始まった歴史あるレース。
その2021年大会への参戦をめざしたプロジェクトです。
どのような準備をして臨んだのか、チーム代表に伺いました。

  • 愛工大チーム

「メンバーのほぼ全員が知識ゼロ」から表彰台へ。

  • ソーラーカーレース鈴鹿

ソーラーカーレース鈴鹿に愛工大チームは2008年から参戦しています。2018年大会では出場クラス3位となり、念願の表彰台に上がりました。ただその後、スケジュールの都合やコロナ禍による大会中止により、愛工大チームはこのレースから2年間離れていました。
当プロジェクトが挑んだ2021年大会は、愛工大チームとして3年ぶりの参戦。そのため、チームメンバーのほぼ全員が、ソーラーカーの知識をまったくもたない状態からのスタートでした。レースに向けて各自で知識を修得しながら、ソーラーパネル、電気回路、各種装置の整備や、ピットイン時のドライバー交代とタイヤ交換の練習などに取り組みました。また、過去に出場した愛工大卒業生のみなさんに声をかけ、アドバイスをもらいながら準備を進めました。
そしてレース当日。勝負の鍵を握るのはエネルギーマネジメントです。鈴鹿上空の天候を把握しながら、蓄電池の余力と太陽光発電の発電量を計算し、ピットのメンバーがドライバーへ「今は抑えて!」「飛ばしていいよ!」と指示を出し、チェッカーフラッグをめざします。
結果は、出場クラス3位を獲得! 愛工大チームにとって2度目の表彰台に立つことができました。実はチームをまとめる難しさや準備の忙しさで、このプロジェクトから逃げ出したくなることが何度もあったんです。でも、あきらめずに続けてきて、本当によかった。支えてくれたすべてのみなさんに、心から感謝しています。

CREATOR's Profile

  • 長谷川 壮良さん

もともとは一人で作業するのが好きなタイプ。でも、このプロジェクトで一人でできることの少なさを知り、チームで物事を進める大切さと醍醐味を感じることができました。

工学部 電気学科 電気工学専攻 4年
長谷川 壮良さん
愛知県 東邦高等学校出身