情報科学科
Pick up研究室
コンピューターシステム専攻
スマートセンシング研究室
画像センシングを用い、実用的で明確な目的がある研究が特徴。たとえば、卵の形状や色を画像センシング技術で数値化し、ブランド卵にふさわしい定義決めをするなど、社会のニーズに基づいた研究が多いです。学外のプロジェクトや企業との共同研究を積極的に行っているため、社会人とコミュニケーションを図ることで、就職先の企業での仕事の進め方なども直接見ることができます。
メディア情報専攻
ビジュアル情報処理研究室
映像分析と手動入力の融合でスポーツから手話まで幅広く情報処理。
映像分析による人の行動分析と手動入力のタギングによる行動履歴を組み合わせて、「スポーツ戦略分析」「手話学習・翻訳」「看護教育」「配管検査」の研究を進めています。「スポーツ戦略分析」では、愛工大卓球部や名電バレー部と協力して、「次は相手がどんな球を打つか」といった行動を研究し、勝てるゲームを組み立てます。研究分野の事象と結果の情報解析により要因を解明して、社会貢献をめざします。
その他の研究室
コンピューターシステム専攻
数理システム(伊藤雅)研究室
モダン・ヒューリスティクスによるシステムの最適化や古典的手法による最適化あるいは準最適化に関する研究に取り組んでいる。
分散人工知能(伊藤暢)研究室
人間とロボットが協力して暮らせる世の中に向けて。
詳細はこちら
複数のAIを協力させて問題解決を図る「マルチエージェント・システム」について研究しています。RoboCupレスキューやサッカーの大会にも参加し、世界大会などで上位を獲得しています。近年は愛知県警と協力し、AI技術による交通死亡事故を減少させる研究も行っています。私たちの研究は、人間とロボットが協力しあって暮らせる世の中をつくっていくことにつながっています。
情報科学部 情報科学科 伊藤 暢浩 教授
人工知能を備えたロボットやソフトウェアプロセスの協調動作のしくみを研究。社会に出て研究者、技術者として活躍してもらうため、研究開発の流れを重視して指導している。
土木情報・防災情報(中村)研究室
災害時の避難行動を研究することで、被害を最小限に抑える。
詳細はこちら
名古屋駅周辺の地下街や地下駅、百貨店における災害発生時の避難行動について研究。実際の人の動きや交通量に基づいたシミュレーションから避難行動を調べています。地下街の管理会社などと連携し、地下街のマップを3D化してシミュレーションすることで精度を上げ、災害時の被害を軽減しようとするのが狙いです。
情報科学部 情報科学科 中村 栄治 教授
専門分野は、3Dレーザー計測、防災情報学など。電気・情報分野出身で、その独自の知識と経験を社会貢献に活かしている。
情報教育システム(菱田)研究室
勉強や仕事が楽しくなるしくみの構築をめざして。
詳細はこちら
SNS上のコメントや行政による統計情報など、多量のデータからAIなどを活用して特性を抽出し、サービスに活かす方法を研究。「教育現場で子どもの個性を見つける支援ができるシステム」「趣味や関心に合わせた雑談ができる人工対話システム」など、勉強や仕事を楽しくするしくみを、情報技術で実現するための研究に取り組んでいます。
情報科学部 情報科学科 菱田 隆彰 教授
専門分野は、教育工学、情報セキュリティ、ネットワークサービス。愛知県警のサイバー犯罪対策の部署にも技術協力。
情報基盤システム(水野勝)研究室
2018年、ETロボコンで全国大会優勝。未来で活躍する技術者を育成する。
詳細はこちら
次世代技術者育成に関する研究が主なテーマのひとつ。ロボカップジュニアに参加する小学生から高校生を支援する一方で、学生もETロボコンに参加し、将来に役立つチームワーク力やスキルを磨きます。働き方が変化する中、必要なのは個人の核となる得意分野や好きという気持ち。目標を設定して研究を進め、学生の成長を促します。
情報科学部 情報科学科 水野 勝教 教授
専門分野は、情報科学、電力システム工学、教育工学。電力会社と再生可能エネルギー研究も行う。
システム解析制御(小野木)研究室
膨大な情報が行き来するネットワークシステムの革新に迫る。
詳細はこちら
システムの将来を予測し、トラブルを回避。
コンピュータやクルマ、航空機などをつくる生産システムでは、多種多様な部品がさまざまな機械や装置を介して多くの経路で流れ、製品がつくられていきます。たとえば10種類の部品を1台のロボットで処理する場合、その流し方は実に360万通り。組合せの数が途方もなく大きくなる、組合せ爆発になってしまうのです。残念ながら実際のシステムでは、将来発生する予期せぬ出来事やトラブルを事前に知ることはできません。しかし、これを予測することができれば、安全に効率よく、高品質の製品を作ることが可能になります。当研究室では、組合せ爆発を避けながら、システムの将来の動作を予測し、それを回避する方法について研究を進めています。この研究によって、大規模で複雑なシステムを安全かつ効率的に運転することができるようになり、クルマの自動運転や地球規模の情報ネットワークシステムにも応用が可能です。
世界でもはじまったばかりの研究分野に挑む。
たとえば、離散的と呼ばれるばらばらに散らばった情報やものが流れていくネットワークシステムでは、それぞれが指定された目的地まで、渋滞することなく、効率よく、しかも安全に流れていくことが重要です。
スムーズな流れは、低コスト化、短時間化にもつながります。これを実現するためには、情報をどのような順序で目的地に送り出せばよいか、どのような経路を使って流せば低コスト&短時間で届くか、どのようなタイミングで送り出せば途中の渋滞が回避できるかなど、さまざまな課題を解決することが必要となります。
研究室では、ものや情報が流れていくネットワークシステムをモデル化し、その方法論の開発に挑戦しています。世界でも始まったばかりの離散システムに関する研究で他をリードすることが研究室の目標です。
組み合せ情報処理(鈴木)研究室
コンピュータによる組み合せ問題の効率的な解法、並列計算、人工知能、データベースなどを研究。
情報基礎理論(河辺)研究室
インターネット上でのデマ拡散防止につながる研究。
詳細はこちら
私は「システムが正しくできていることを証明する手法」の研究に取り組んでおり、近年は特にインターネット上での個人情報漏えいやデマ拡散の防止につながるテーマに注力しています。研究室の学生には私の研究テーマにとらわれず、自身で考えたテーマを探究してもらっています。自分のテーマを見つける力はとても大切で、最大限に伸ばしてほしいと思っています。
情報科学部 情報科学科 河辺 義信 教授
専門分野は、フォーマルメソッド(形式手法)、セキュリティ検証。研究には「定理証明ソフトウェア」を活用している。
計算社会システム(内種)研究室
AIを駆使して、さまざまな社会問題を解決に導く。
詳細はこちら
テーマは人工知能(AI)と社会問題。AIに社会問題を解決してもらうためにプログラムを組んだり、人の動きをドローンで撮影し、画像処理をすることで人数を可視化するなど、データサイエンスに基づいた研究を行います。この研究が3密対策、災害時の避難誘導、交通渋滞解消など、さまざまな社会問題解決の糸口になるはずです。
情報科学部 情報科学科 内種 岳詞 准教授
2019年に開設された研究室。知的好奇心をもってAIのアルゴリズム開発やシステムづくりをしていきたいと意気込む。
自然言語処理学(徳久)研究室
メディア情報専攻
CGメディア(水野慎)研究室
CGやインタラクティブコンテンツで東海地区を代表する集団をめざす。
詳細はこちら
紙のお絵描きに基づく3次元CG生成、影を使ったインタラクションなど、唯一無二の独自技術を開発。こうしたコンテンツがスヌーピーファンタレーションやハイパージャパンなどの国内外のイベントに採用されました。また、CG界のトップレベルの展示会に毎年出展。東海を代表する研究・制作集団として認知されることをめざしています。
情報科学部 情報科学科 水野 慎士 教授
専門分野は、インタラクティブデジタルコンテンツに関する研究、画像処理応用に関する研究など。
医用画像処理(北坂)研究室
画像処理技術の医用への応用を研究。
詳細はこちら
画像データを基に、特定の条件に合致するパターンをコンピュータが検出する画像処理技術。これを医師の診断や手術支援に応用する研究を行っています。現在研究生たちは、豚の肺写真から疾病の種類をAIに分類させるシステムの構築に取り組んでいます。今後もますます期待が集まるAI技術。その進化を体感できるのが、この研究室の醍醐味です。
情報科学部 情報科学科 北坂 孝幸 教授
専門分野は、医用画像処理とパターン認識。取り上げているテーマが新しいので、学生には理論を学ぶ期間も設け、そのうえで演習を実施。
メディア検索処理(森本)研究室
人の役に立ち生活の質を高めるアプリケーションを開発。
詳細はこちら
キーワード入力がいらない検索技術の確立をめざして。
スマートフォンやタブレットの普及により、インターネット情報検索はますます身近な存在になりました。 しかし、たとえば絵や音楽、形状など、私たちの身の回りには言葉で表しにくいために検索できないモノやコトがたくさんあります。
当研究室では、ウェアラブルカメラに検索したいモノを映すだけで適切な情報を入手できるような、キーワード入力のいらないメディア検索処理技術の研究に取り組んでいます。
この検索技術は、拡張現実(AR)やコミュニケーションロボットをはじめ、さまざまなアプリ・サービスへの活用が可能です。目標としているのは、人の手助けを行う福祉や教育分野への技術活用。楽しさや便利さを追求しつつ、人の役に立ち生活の質を高めるアプリ・サービスの実現をめざしています。
コンピュータビジョンで暮らしを便利に、快適に。
その一例が、手話普及のための学習アプリケーション開発です。当研究室は、まず手話のなかでももっとも簡単な指文字を対象に開発に取り組みました。
このアプリケーションの特徴は、指文字の3次元CGをまねることで簡単に指文字を学習できるようにしたこと。
利用者の手指の形をモーションセンサが計測し、アプリケーション内のデータベースを検索することで、どの指文字を表しているかを判定します。さらに、これをゲーム形式にして、学習に楽しさも加えました。メディア情報からの検索は、人間の眼や脳の機能を再現することと同等で、コンピュータビジョンと呼ばれています。
人の機能解明に貢献しつつ、暮らしを便利で快適にするアプリケーションが、この研究室で誕生しています。
音メディア情報処理(玉森)研究室
会議の音声データから議事録を自動作成するシステムを開発中。
詳細はこちら
現在、取り組んでいるテーマの一つが「議事録要約システム」の開発。会議の音声から参加者それぞれが話した内容をテキストにし、要約して議事録としてまとめる――これらすべてを自動で行うシステムをめざしています。また、話した声をリアルタイムで他の人の声に変える「ボイスチェンジャー」の開発も進めています。
情報科学部 情報科学科 玉森 聡 准教授
専門分野は、音メディア情報処理、信号処理。多彩な技術を活用し、音や音楽にまつわる問題解決に取り組む。
視覚情報デザイン(松河)研究室
新技術にチャレンジしながらアニメ、ゲームなどを制作。
詳細はこちら
「CGと人の動作」をテーマとした制作・研究を行う研究室です。「3DCGを使用したアニメーションやゲーム」「VR/AR、スマートデバイス、モーションキャプチャシステムを使用したインタラクティブコンテンツ」など、一人ひとりが最新技術にチャレンジしながら取り組んでいます。東京ゲームショウに出展するなど、対外発表の機会を通じて発信力も磨いています。
情報科学部 情報科学科 松河 剛司 准教授
専門分野は、コンピュータグラフィックス、人間工学。今後普及が予想されるメタバースに直結する研究でもある。
デジタルカルチャー(小栗)研究室