カリキュラム紹介
材料機能工学、熱流体工学、知的制御システム工学、機械システム工学の4つの大講座を置いています。
PICK UP 講義
【1年】高度な機械を創造・開発するための基礎を理解し、応用できる力を身につけます
機械工学基礎論はⅠ~Ⅳで構成されており、Ⅰでは材料機能工学、Ⅱでは熱流体工学、Ⅲでは知的制御システム工学、Ⅳでは機械システム工学に関する専門基礎を学習します。これより、大学院における研究課題の遂行に資する能力を獲得できるとともに、大学院で開講される多くの特論の講義内容をより深く理解するための基礎知識が身に付きます。
流体力学は航空・宇宙工学、海洋・資源工学、環境・衛生工学などへ、今も広範な分野で新たな発展を続けています。流体力学特論では、非圧縮性流体力学を中心とした運動を深く理解し、流れ現象を伴う諸問題を論理的、現象論的な視点から工学的に応用するために必要とされる、より高度な「流体力学」を学習することを目標としています。
最近の宇宙工学関連のニューストピックを題材に、まずはそれを理解するための基礎技術、歴史、世界情勢などを学び、その上でニュースの背景にある課題や問題は何か、その解決法があるのかなどを議論し、自らで考える力を養っていきます(全5テーマ)。
- 第1テーマ 宇宙ベンチャーとロケット
- 第2テーマ 宇宙ゴミ問題と軌道
- 第3テーマ アポロ計画と再突入
- 第4テーマ 地球環境と宇宙居住
- 第5テーマ 月へ、火星へ
【2年】特別研究と演習の授業により問題解決の能力を身につけます
機械設計の基本となる強度設計における応力解析の考え方を学びます。応力解析の基本になる弾性の特性と構成式の理解を深めます。このために、応力、ひずみ、主応力、最大せん断応力などの考え方を復習し、理解を深めます。次に、フックの法則とその成立条件を学びます。力の釣り合い式、ひずみの適合条件式を学び、応力関数の定義を理解します。サンブナンの原理を学び、応力集中と応力解析の基礎を学びます。応力解析の考え方と応力集中を学び、強度設計の手法を身につけます。
近い将来、我々の身近な存在として、ロボットが、公共施設、オフィス、家庭内、農場、災害現場、事故現場、工事現場など、屋内外の様々な作業支援やサービスを行うことが期待されています。これまでのロボット感とは違った観点での研究開発手法が必要となっています。そこで、ロボット工学特論では、ロボットの定義を今一度考えてみるとともに、ロボットの分類、最新の研究開発動向を整理するとともに、プロダクトデザインの観点から、ロボット(未来の賢い機械)はどうあるべきかディスカッション形式にて考察します。
地球上には熱エネルギーをはじめ多種多様なエネルギーが存在します。それらのエネルギーを活用して、機械エネルギーあるいは電機エネルギーなどに変換する学問を、エネルギー変換工学と定義します。 エネルギー変換工学特論では、熱エネルギーの活用に絞り、ガソリンエンジン、ガスタービンエンジン、水蒸気原動機を題材として、供給熱量と機械仕事との関係、演習問題を解くことで理解してもらい、併せてそれぞれの性能向上手段について学んでもらいます。