機械工学専攻 博士前期課程

機械工学専攻
あらゆる分野の産業に関連する
機械を創造・開発するために
必要な知識を修得します
資源循環利用、省エネルギー、地球環境問題など、人類が直面する緊急な問題の解決に対して、機械工学の役割と機械工学へ大きな期待がかかっています。このような時代のニーズに応えるためには機械の高性能化、高機能化、高知能化が必要であり、またこのような機械を創造・開発するためには、広範囲にわたる機械工学の知識が必要となります。
このために、機械工学専攻では材料力学、材料工学、表面工学、マイクロ・ナノ工学、生産加工学に関する「材料機能工学」、熱工学、流体工学を基礎とする機械システムに関する「熱流体工学」、制御工学、システム制御、ロボット工学に関する「知的制御システム工学」、機械要素、設計工学、設計生産システム工学、自動車工学、航空宇宙工学に関する「機械システム工学」の4つの大講座を設定し、各講座が連携・協力して課せられた課題の実現に取り組みます。
また、高度な機械を創造・開発するために、機械工学の基礎をよく理解し、それを応用できる力が必要であり、各大講座では特別研究と演習の授業により問題解決の能力を身につけます。

大講座について

材料機能工学
省資源、省エネルギー、地球環境問題などの人類が直面する重要な問題を解決し、時代のニーズに応える高機能な機械を創造・開発するために、材料の高機能化、精密加工や生産加工の飛躍的な向上が強く要請されています。これらの目的に対して、機械設計、応力解析、材料強度、加工プロセス、耐環境特性、機能材料、マイクロ・ナノテクノロジー、トライボロジーなどの新機能材料の開発、機能特性評価、強度設計などに関する知識と応用能力が必要です。この講座では、材料力学、材料工学、表面工学、マイクロ・ナノ工学、生産加工学などに関する研究と教育を行います。
熱流体工学
  1. 低温排熱の回収と変換可能な熱駆動型ヒートポンプの高性能化設計及び試作・運転・性能評価に関する研究。
  2. 火災旋風や火炎の燃え広がりに関する実験及び数値解析、ならびにメタンやCO2などのガスハイドレートに関する研究。
  3. 固体粒子を流体で輸送する際、管の曲がり部で損傷が生じます。この事象とそれを軽減させる形状を数値解析により明らかにします。
  4. 飛翔昆虫の流体力と羽ばたき翼周りの流れを実験と非定常流体力学計算から明らかにし、昆虫の飛翔メカニズムを解明します。
知的制御システム工学
健康、安全、快適な人間生活の実現のため、高機能で人間にやさしい機械システムの実現が強く要請されています。また、多品種少量生産に適応できる柔軟性と高精度、高応答性を兼ね備えたシステムを構築することは、我が国の将来にとって欠くことのできないことです。この講座では、このような要請に応えるべく、ホームロボット、介護ロボット、高運動性ロボットなどのロボットの開発とその運動制御、さらに人間の状況認識手法を模擬した知的システムや人間の行動モデルの作成と自動車の運転操作支援手法などに関する研究と教育を行います。また、これに加え、超高精度なセンサの開発とそれを用いた知的な環境センシング技術についての研究と教育を行います。
機械システム工学
高性能化、高機能化、高知能化された機械をエネルギーや環境の問題を考慮しながら開発・製造するという、機械工学に大きく課せられた課題は厳しいものです。
機械システム工学講座では、機械を高精度でかつ効率良く設計し製造するため、機械の基本となる要素技術の向上、発展と個々の要素技術では実現し得ない高度な機能を実現するための統合化、システム化技術の向上、発展に貢献することを目的とします。具体的には、自動車工学、航空宇宙工学の他機械要素設計、応力解析、振動解析、音響解析、メディカルエンジニアリングなどの要素技術とそれらを統合化・システム化するための最適設計法、CAD/CAM/CAEなどの研究と教育を行います。

機械工学専攻の内容

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